白いひげを蓄え、赤い服でトナカイのソリに乗って、クリスマスの前の夜に良い子のもとへプレゼントを 持って訪れるとされるおなじみのサンタクロース。
そんなサンタクロースについて見ていきましょう。
サンタクロースはいつから始まったのか?
サンタクロースはなぜ赤い服を着ているのか?
なぜトナカイがソリを引くのか?
あなたは知っていましたか?知らない方は、ちょっとお付き合いください。
サンタクロースの起源は?
諸説ありますが、一般的には詳細がはっきりとしていないらしいのです。
聖ニコラスと呼ばれ4世紀頃のトルコにいた司教であった『セント・ニコラス』という人物がそのモデルであるといわれています。
このセント・ニコラスをオランダ語で「シンター・クラース」というそうです。
この、「シンター・クラース」が「サンタクロース」に変化したようです。
なんとなくわかるような気がします。繰り返してみましょうか。
「シンター・クラース」
「シンター・クラース」
「シンター・クラース」
「シンター・クラース」
「サンタクロース」
変化しましたねー。
聖ニコラスは、困っている人や貧しい人を助ける人でした。
そんな優しいニコラスは、夜中に自分と分からぬよう、マントと頭巾でわからないようにして、少しでも手助けになればと煙突から(窓からの説もあります)金貨を投げ入れたのです。
その投げ入れた金貨が、たまたま暖炉脇にかけてあった靴下の中に入ったようで、このことが、サンタさんのプレゼントは靴下の中という言い伝えにつながったといわれています。
なぜ赤い服なの?
サンタクロースの着ている赤い服は、聖ニコラスの司教の儀式のときの服がもとになったと言われています。
司教の赤い色は、自分の命をかけても、他の人を助けることを意味していて、血を流しても人々のために尽くすしるしでした。
しかし、今のサンタクロースのイメージが定着したのは、1831年にアメリカのコカ・コーラ社が冬のキャンペーン広告にサンタクロースを起用したことによります。
そして、そのイメージが世界中に広がるようになりました。
このコカコーラのキャンペーンで子どもたちのために、たくさんのおもちゃをかかえた、白いふさふさしたひげをはやし、太った体形のやさしそうなサンタクロースのイメージが出来上がったのです。
なぜトナカイがソリをひくの?
なぜサンタのソリを引くのは馬ではなく、トナカイなのでしょうか?
サンタクロースのソリを引いているのは「8頭のトナカイ」だそうです。
ソリを引くのがロバや馬よりもトナカイの方が、角が羽のように見えるので空を飛んでいるように見えるから、トナカイになったようです。
これは、1822年に「聖ニコラスの訪問」という書物に書かれていたようです。
その後、1頭のトナカイが加わります。
その1頭とは、みなさんご存知の真っ赤なお鼻のトナカイさんです。
そのトナカイさんの名前は「ルドルフ」といいます。
ルドルフは鼻が赤いのを嫌がっていましたが、クリスマスイブにプレゼントを届けようと出かけようとした時に、霧がすごくて前が見えなかったのです。
そんな時に、サンタクロースはルドルフに手伝ってもらいました。
赤い鼻が光って前が見えるので、進みやすかったのです。
そして、ルドルフの赤い鼻が光るので他の動物たちの憧れとなりました。
あんなに嫌がっていた、赤い鼻でしたが役に立つとわかったら自分でも好きになりました。
南半球のサンタクロースはどんな感じ?
サンタクロースは元々北半球のヨーロッパやアメリカから広がったもので、当たり前のように『寒い冬』のイメージがありますが、クリスマスの季節が『暑い夏』になる南半球のサンタクロースはいったいどのような感じなのでしょう。
興味のあるところです。
例えばオーストラリアでは35℃から40℃を超える気温のもと、家族でバーベキューなどを楽しみながら過ごすクリスマスとなります。
ですので、サンタクロースの衣装も赤い服の長そでではなく半そで短パンだったりします。
ソリを引くのも、寒い地方のトナカイではなくカンガルーです。
サーフィンやモーターボートで引っ張る水上スキーに乗ったサンタクロースも当たり前のようです。
まさにところ変われば・・・といった感じです。
《まとめ》
世界中の子供たちがクリスマスイブに待ち焦がれるサンタクロース。
今年はどんな素敵なプレゼントを届けてくれるのでしょうか。
そしてコカ・コーラ社が作ったサンタクロースのイメージが世界の共通イメージなったというのもすごいことですね。
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