日本人ならば宗教の違いはいざ知らず、1回は行った事があるでしょう『初詣』。日本の年頭行事として習慣になっています。
初詣とは文字通り、その年に初めて社寺を参拝する事です。そして、前年の感謝のお礼をして、新しい年の思いを祈願します。
近年は自分達の身近な願いをするのが主流で、1番顕著なのは受験生の合格祈願でしょう。他にも、安産祈願や商売繁盛祈願等人それぞれ願いは違い、それに見合った社寺も各所にあります。ここでは、そんな初詣に関する疑問にお答えします。
初詣は正月の三ヶ日が正しいのか?
元来初詣には除夜の鐘を聞き終え家を出る場合と元旦の朝家を出る場合があり、どちらにしても元旦に行くのが良いとされていました。
時が経つに連れ、1/1~1/3までの三ヶ日になり、1/1~1/7の松の内までと変化していきました。
ただし、松の内を7日までとするのも関東での事で、関西では1月15日の小正月までですし、地域によっては1月20日の二十日正月を松の内と呼ぶ所もあります。
今では特に決まりにはとらわれず、1月中に行けば良いとも言われています。しかし、7日の松の内までお正月の雰囲気があった以前ならいざ知らず、正月休みも三ヶ日の所が多くなった今では、3日までには行きたいものですね。
初詣の意味や由来とは?
初詣とは元旦の早朝、社寺にその年の祈願をするために参拝に行く習慣の事を言います。元々は除夜の鐘を聞き終えて参拝に出掛ける事を二年参りと言い、都会の民俗が全国に広がったものです。
その年の神様が来る方角の恵方にある神社に参拝するのが良いと言われ、幸運をもたらすとされました。それが、今の初詣の由来だと言われています。
もう一つ由来とされているのが、「年籠り」と言い大みそかの夜に一家の家長が氏神を祭っている社寺に籠る習慣が今日に繋がったものとも言われています。
お参りの仕方やお賽銭の金額は?
神社でお参りする場合、一般的には「二拝二拍手一拝」します。場所によって異なる事もありますが、鳥居をくぐる前に一礼し、手水舎があれば手や口を清め、前年のお守りや破魔矢等を納礼所に納めます。
本殿に向かう際、中央は神様の通り道とされているので左側を歩きます。参拝の手順は、賽銭箱には賽銭を投げずに落とし、鈴を鳴らし二拝二拍手一拝(お辞儀を2回、拍手を2回、祈願をし、最後に一礼)をして終わりです。
お寺の場合は拍手では無く合掌になります。お賽銭は高ければ良いという訳ではなく、いくらでも良いとされています。
通常語呂合せで奉納する事が多く、5円玉でご縁があります様に、25円で二重でご縁があります様に等と言われています。縁起良くないとされている金額もあり、10円玉は縁が遠のくと言われ良くないと言われています。
まとめ
一年の始まりの行事として、すっかり日本に定着している習慣です。日本はよく無宗教と言われますが、後世に繋ぐ風習としていつまでも大切にしたいものです。
子供が小さい時は家族での初詣も多いでしょう。子供は屋台の出店での食べ物を食べるのが楽しみで、一緒に来ると思います。
この賑やかな雰囲気もいいものですね。
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