揚げたサツマイモに 糖蜜を絡めた、黒ゴマを振りかけた、カリカリして甘くて美味しい大学いもという料理があります。
主に食べられているのは関東地方など東日本です。
栄養価が高く、甘さと食べ応えがあることから、おやつとしても高い人気があります。
食用サツマイモの生産量が日本一の茨城県では学校給食でも出されることがあるようです。
さつま芋と言えば鹿児島県のイメージが強いと思いますが、県内で生産されるサツマイモの約半数が焼酎用です。
残りの4割は澱粉に加工され、食用とされるのはわずか1割しかないんですね。
関西では大学芋に似た中華ポテトというものがあります。
大学イモのタレは水飴、中華ポテトは飴(カラメル)という違いがあります。
大学芋の方が芋そのものの糖度が高いものが使われるようです。
大学芋の名前の由来
大学芋のルーツは、中国料理に「蜜濺紅芋」(ミーチエンホンユイ)という料理があり、それがもとになっているのではないかという説が有力です。
明治45年発行の「実用家庭支那料理法」(奥村繁次郎著)には、甘藷の砂糖蜜がけと紹介されているそうです。
ゴマをかけない以外はほぼ大学芋と言えるものです。
では何故『大学芋』というのでしょうか?
これには諸説ありますが『大学芋』というだけあって、どれもが『大学・大学生』にちなんだものです。
大正時代には東京の神田近辺の大学生が好んで食べていたそうです。
若い学生さんの旺盛な食欲が大学芋を世間に広めたのかもしれませんね。
それではいくつかその由来をご紹介します。
昭和の初め頃の日本が不況だった頃、東大生が昭和2年頃、学費などを稼ぐために中国から伝わっていたものを真似て作り売りはじめました。
当時の大学生の間で大ブレイクしてその後、売るための名前として大学芋と名付けられた。という説
また東京大学ですが、大学の赤門の前に三河屋というふかしいも屋がありました。
冬にさつま芋を揚げて蜜にからめて売り出していました。
それが教授、学生の間で評判になり、自然に『大学芋』と呼ばれるようになったという説
等がありますが、はっきりとした説はわかっていないようです。
簡単なレシピについて
基本的な作り方はおよそ以下の通りです。
1.サツマイモを一口大の乱切りにして、水にさらしてアクを取り、低温の油で揚げる。
2.砂糖と水を煮詰めて作った蜜を1にからめる。
油で揚げる代わりに、サラダ油を入れて熱したフライパンにサツマイモを入れて、中火で5分くらいを目安にして焼く方法も手軽で家庭では良く使われているようです。
②中心まで火が通るように160度程度の中~低温の油でじっくりと揚げる。 又は上記のようにフライパンで焼く
③水あめは砂糖(又は三温糖)と水を、少し糸を引くくらいの粘り気が出るまで煮詰める。 蜂蜜や醤油、みりんなどでお好みの味付けにする。
カロリーはどれぐらい?太るのか?
甘いものが大好きな女性にとってはそのカロリーも気になるところです。
市販品で各社100gあたり300kcalです。
家庭で作る場合は100gで231kcal のカロリーが標準です。
レシピによる違いもありますので参考程度にしてください。
100gあたり、ポテトチップスが554kcal、フライドポテトが388kcalですのでそれらに比べると低カロリーですし、フライパンで作ればさらに1割程度はカロリーが抑えられます。
まとめ
カロリーだけを見ると太りそうな食品ですが、大学芋は腹持ちが良いので、他の食事や間食を節制する事が出来ます。
その意味では、余計な間食がなくなり、空腹からのストレスからも解放され、ダイエットに有効です。
さつまいもは栄養価の高い女性にうれしい野菜ですので、上手に美味しく食べてください。
ただ、糖質は100gで約38gと、少量なのに糖質は高くなっていますので、糖質制限ダイエットに取り組まれる方は避けるのが無難です。
コメント