初詣につきものと言えば「おみくじ」です。
このときの「おみくじ」は、今年最初のおみくじであり今年の運勢を占う指標とされている方が多いのではないかと思います。
ドキドキしますね。「大吉」が出れば今年は運がまわってきた、成功しそうだと考えたりするかもしれません。
逆に、「凶」が出れば、今年は少し慎重に物事を運ぼうとか、悲観的な人は、これでもう今年は終わった、と思うかもしれません
今回は、その「おみくじ」の性質についていろいろと考えたいと思います。
大吉と凶の確率はどれぐらい?
中学校、高校の頃に「確率」を勉強されたと思います。
そのことが起こる可能性を数値にして表したものです。それを、「おみくじ」に応用してみましょう。
まず、おみくじの段階について知っておきましょう。
おみくじの段階は「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶」の6種類です。
「大吉」を引く可能性は低いように思えますが本当でしょうか?
よく「大吉」を引いて朗らかな顔をしている人や若い人が嬉しくて飛び跳ねている姿は、そう見たことがないように思えます。
たいていの人が、顔色を変えず厳かに「おみくじ」を見入っている印象がします。
実は、「大吉」が出る可能性は高く設定してあるのです。
意外だと思いませんか。理由は以下の通りです。
①縁起の良いと言われる日に引かれる物のためです。
②おみくじで運を使わせないためです。
まず、①ですが、「おみくじ」を引くときというのは、お正月や七五三など縁起の良さが好まれる記念日です。それを、台無しにしたくないという配慮があるようです。
次に、これも神社側の配慮だと思いますが、「凶」などが出て、大切な記念日を台無しにしてしまい、もうこの神社に参拝に何か来るかという人を出さないためだともいわれています。
やはり、「おみくじ」を引いて気持ちよく晴れ晴れとして帰って頂きたいということがあるようです。
②ですが、「おみくじ」で「大吉」を一生懸命念じて引き運をすべて使い切ってしまい、「大吉」を引いた後に、例えば交通事故など悪いことが起こらないように、「大吉」の出る確率の設定を上げてあるということです。
「大吉」「凶」の出る確率は、神社によって違うと思いますが、一般に次のようになっています。
この確率に根拠はないので、あくまでも目安です。
大吉:22% 中吉:17% 小吉:13% 吉 :20% 末吉:21% 凶 :7%
おみくじは持ち帰ってもいいの?
神社に行くと引き終わった「おみくじ」が沢山、木に結んであります。
木に結ぶのか?それとも持ち帰っても良いのか?迷うところです。
特に、「大吉」なんかが出たら木に結ばずに記念に持ち帰りたいという方は大勢いるのではないでしょうか。
お寺・神社によって見解が違い、一般的にこうしなさいということはないようです。
「おみくじ」を木に結ぶのは次のような理由があります。
木には、神が宿るといわれています。
この生命力の強さにあやかり願い事がしっかりと結ばれるようにということがあります。
また、「おみくじ」というのは、神様・仏様からのメッセージです。
「おみくじ」を「大吉」「凶」に関係なく、神様から頂いた大切なものなので、いつも身に着けて持ち歩くことも重要です。お財布などに入れておけばよいでしょう。
木に結んでも、持ち帰ってもどちらでもよいということです。どちらにするかは、あなたが決めましょう。
持ち帰る時は、大切に扱いましょう。
大切に財布に入れておくとか、カバンに入れるとかにして、その辺に粗末に置いておくのは良くないようです。
一年たったら、神社の木に結ぶか炊き上げてもらいましょう。
まとめ
意外なことに「大吉」の出る可能性は高いことが分かりました。
「おみくじ」で、「大吉」が出たからといって浮かれていてはいけません。
また、「凶」が出たからといって落ち込む必要もありません。
大吉を引いたらいいことがあると思って、気分よく過ごしてください。
凶を引いいたら、慎重に過ごすことで悪いことを避けられるかもしれません。
「おみくじ」を引いたことで神様・仏様がいつも見守ってくれているのだと考えたほうが良いと思います。
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