子供のころ、お父さんかおじいさんが「鬼」になり、
みんなで「鬼は~外!福は内!」と家じゅうを逃げ回る鬼に豆を投げつけ、
「鬼」が、玄関から外へ出たところで「鬼をやっつけた!」ということをしませんでしたか。
鬼が痛い痛い、そう強くぶつけるのはやめてくれ!という声を聞いたことがあります。
家じゅうが、「豆」だらけでお掃除が大変だった記憶があります。
今回は、この「豆まき」の風習について簡略にご紹介したいと思います。
節分に豆まきをするのはなぜ?
「立春」から1年が始まるとされている「旧暦」の考えを採用している神社の神主さんは、「節分」当日だけでなく正月から節分までに「厄払い」をすれば良いといわれ方もいます。
節分の「厄払い」って実は、「年男」と「年女」が中心の厄払いが多いのです
「節分」までに厄払いは済ませてしまおうという考えが多いようです。
「豆」が鬼を退治するものだと昔の人は信じていました。
病気になるのは鬼のしわざであると考えていたのでした。
そこで、悪いことをする鬼が来ないようにと願って「豆」をまいたというわけです。
節分に豆をまくのは鬼を退治して健康で新しい年を迎えると言うことだったのです。
鬼の意味は?
「豆」をまくというのは、かなり昔からある風習の一つです。
この起源(きげん)は、何と1000年以上も前にさかのぼるのです。
では、なぜ豆をまいて鬼退治ができるのでしょうか?
昔から穀物や果実には、「邪気を払う力」があると信じられてきました。
そのため、「豆の力」によって「鬼」(厄)を追い払えると信じられていたからです。
「鬼」を追い払うために何でも投げればいいというわけではありません。
「豆」をまく、ということに意味があるのです。
豆まきのルールはあるのか?
①「豆まき」には「福豆」を用意します。
「福豆」は炒った「大豆」のことです。
「節分」に近くなるとどこのスーパーにも置いてありますのでご心配しないでください。
昔の家は土間が多くて、炒ってない豆だと芽が出るからよくないとされていました。
拾い忘れて芽が出ると演技が悪いそうです。
②「豆まき」は夜に行います。
「鬼」は夜にやってくるといわれているからです。
ですから、2月3日の夜ということになります。
「豆まき」の最中は家の中がひじょうにばたばたしますので、その前に夕食をしっかりととり、元気に「豆まき」をしてください。
③「豆」をまくのは一家の主の役割です。
基本的に「豆」をまくのは、一家の家長の務めとなります。
お父さんが中心となって「豆まき」をし、一家全員で「豆」をまきましょう。
そうはいってもお父さんは鬼の役ですよね。
④「鬼は外!」「福は内!」の掛け声をあげながら「豆」をまきましょう。
部屋の窓を開けて、「鬼は外!」の掛け声と一緒に「豆」を外に向けてまきます。
また、追い出した鬼がすぐに戻ってくるといけませんから、窓を閉めて「福は内!」の掛け声と一緒に今度は、外ではなく内へ「豆」をまきます。
この順番で家中を周り最後は玄関で「豆」まきを同じ要領でします。
⑤豆まきが終わったら年の数より1つ多く豆を食べます。
豆まきが終わったら「魔除け」を強く願いながら、自分の年より1つだけ多く豆を食べ、これで終了です。
年配の方は、あまり無理はしないように。
まとめ
「豆」まきの仕方について簡略に紹介いたしました。
お父さんが、一家の家長として鬼になるとは知りませんでした。
日ごろから、父として威厳があり強い存在だからだと考えていました。
豆まきで家中の部屋を周るとありましたが、住宅事情の悪い都心では、マンションは非常に狭いです。
あっというまに豆まきが終わり、マンション中のあちらこちらに飛び散った豆を探し片づける大変さが目に浮かびます。
家族で協力し合いできる行事だと思います。
レジャー感覚で思いっきり楽しんできてください。
そうはいっても「豆まき」の基本はわすれないでくださいね。
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