1年の内で1番最初に行われる行事が『正月』。
そして、1月1日は1番早い国民の祝日になります。
世界各地でお祝いされている正月ですが、日本の様に重視する国は、珍しいと言われています。
国によっては、1月では無いところもあります。欧米では1月1日よりも12月31日から1月1日変わる瞬間が大切で、その瞬間爆竹や花火で大騒ぎしますし、中国は旧暦の正月を祝います。
タイやシンガポール、マレーシアで年に3回、4回正月があります。
インドは10月末日から11月に掛けてが正月で、南半球のオーストラリアは夏なので海岸でバーベキュー等をして祝います。
そんな正月も、日本では元旦や元日等色々な表現の仕方があります。それぞれの違いを考えてみましょう。
元旦の意味
日本には、お正月の表現が色々ありますが、『元旦』は元日の朝を指します。
「旦」という字は、下部の線を地平線に上部の「日」を太陽に見立て地平線から出る太陽を表す事により、夜明けを表現していると言われています。
その事から元旦は「元日」の夜明けや朝を指します。
今では、元旦は1月1日の午前中の事と言われています。
元日の意味
元日は1月1日の事であり、当日の24時間を指します。
法律でも1948年(昭和23年)に年頭の国民の祝日として定められ、学校や多くの企業が休みです。
世界的にも多くの国が祝日で休みになります。
欧米は休みの国が多く、南米やアフリカ、オセアニアでも祝日になります。
アジアでは宗教によりかなり違い、暦の表現で1月1日が元日じゃなかったり、正月の時期がずれていたりします。
お正月の意味
お正月とは、前年の無事と新年を祝う年頭の行事になります。
元々はその年1年の豊穣を司る歳神様を迎える行事であり、1月の別名でした。
今では、3日の「三が日」や7日の「松の内」をお正月とするのが普通です。
地方によっては20日までの二十日正月を重視する地域もあります。また、行事としてのお正月の準備の始まりも、関西地方では12月13日からになり煤払いと言います。
年賀状にはどれを使うべきか?
以前よりは少なくなりましたが、お正月と言えば年賀状。
本来1月1日の午前中に届く様に出すものでした。
元日は1月1日の1日を表す言葉ですが、元旦は1月1日の午前中を指す言葉なので、その言葉を使えば当然の事なのです。
今ではそこまでのこだわらず、7日の松の内までに届けば良いとされています。
ただし、賀詞の重複は避けましょう。例えば1月1日元旦の様な表現は、1月1日と元旦が同じ日を指し重複しますので使いません。
まとめ
年頭の一大行事として重視されているお正月。
表現の仕方もバラエティに富んでいます。
正月、元日、元旦等色々ありますが、本来はしっかり日にちや時間の長さで使い分けます。日本の大切な風物詩であり、後世に続け大事にしていきたいものです。
なんとなく使っていましたが、ちゃんと意味を理解して使えば子供に教えることができますね。
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