味音痴とまではいきませんが「美味しいか」「美味しくないか」くらいの基準でお茶を楽しむ私です。
そんな私が今回説明するのが「新茶」です。
今までは、新茶が出てもあまり意識しないで飲んでいましたが、新茶について調べてみて意識して、おいしく飲まなければもったいないことに気づきました。
入れ方にもひと工夫あったのですね。
さらに、新茶の保存の仕方でも味が変わってくるので、保存も大事ですね。
新茶ってお茶のボジョレーみたいな括りでしょう、、くらいの気持ちで今まで見て、飲んで「美味しいなー」で終わらせていましたが今回はきちんと調べましたよ。
それでは、新茶について見ていきましょう。
そもそも新茶とは?
「夏も近づく八十八夜・・・」の歌でもご存知の「茶摘み」ですが、「八十八夜」とは立春から数えて、88日目のことで5月2日頃を言います。
この時期にでる新茶を飲むと、健康で長生きすると言われて、新茶を飲んでいたようです。
また、この時期は田植えが始まる季節でもあり、新茶を飲んで米の豊作を願ったようです。
なぜ、八十八夜なのかと言いますと、「八」の字が末広がりで縁起がいいので二つあってさらに縁起がいいということです。
さらに、「八」と「十」と「八」で「米」という漢字になります。
米を作る農家の方達は、八十八夜に新茶を飲んで、健康で長生きをして、米の豊作を願っていたようです。
新茶とはその年の最初に育てた新芽を摘み取って、それで作られたお茶のことを言います。
新茶の時期は4月終盤から5月中頃で、特徴としては「さわやかな香り」と「苦みが少なく甘みが多い」があります。
葉も新茶は色も香りも良く、触りも柔らかくてカフェインなど苦み成分が少ないため甘みが引き立ったお茶が出来上がります。
新茶以外の呼び方としては「一番茶」という呼び方があります。
これは新茶とは違うものと考えられがちですが同じものを指しています。
新茶の後に摘み取られる「二番茶」「三番茶」と比べるときに使用する呼び方が「一番茶」というだけの話なのです。
その他にも最初に摘まれるということから「初物」と呼ばれることがあります。
新茶の美味しい入れ方
新茶は成分から普通のお茶とは違い、味、香りが違うため淹れ方を間違えると新茶の良さが損なわれてしまうことがあります。
簡単に新茶の美味しい淹れ方をまとめてみました。
●温かい新茶
新茶には沸騰したお湯は使わずに70度から80度のお湯を使います。
新茶の甘みはテアニンという成分が多く含まれているからなのですが、沸騰したお湯では抽出されにくく渋い味わいになってしまいます。
そのためテアニンが抽出されやすい70度から80度のお湯の方が良いのです。
まずは湯呑にお湯を注ぎます。
この湯呑の注ぐことで湯呑を温めることが出来ますし、何よりここでお湯を適温の70度~80度に冷ますことが出来ます。
急須にティースプーン1杯分(4グラム)の茶葉を入れ湯呑で適温にしたお湯を注ぎます。
30秒~1分蒸らし、茶葉が開くのを待ちます。
急須を2〜3回回します。茶葉が開いて味が出ます。
湯呑に最後の一滴まで戻したら美味しい新茶の出来上がりです。
注いだ後の急須は蓋をせずに放置しておくと2煎目も美味しく淹れることが出来ます。
2煎目は茶葉がすでに開いてるので待ち時間は無しで湯呑にすぐ注いでください。
●冷たい新茶
新茶の季節はそろそろ冷たいお茶も恋しくなってくる頃です。
冷たい新茶の淹れ方も是非覚えてください。
茶葉は水1リットルに対して約15グラムをティーパックなどにいれて用意します。
あとは容器に茶葉を入れて水を注ぎ、冷蔵庫で一晩置くだけ。
最低でも3時間は置かないと味が薄くなってしまいます。
水で新茶を抽出すると甘み成分のテアニンやビタミンCが壊れずに、ゆっくりと溶け出てくるため温かい新茶とは違った、まろやかな旨味を楽しむことが出来ます。
また、暖かいお茶の入れ方と同じで、茶葉を二倍にして濃いめのお茶を、氷に入った保存容器に注いで、冷蔵庫で冷やすという方法もあります。
この場合は、冷やさなくても大きめのグラスに直接作れますので、飲みたい分だけ作れるのがいいですね。
新茶の保存方法
お茶というものは一気には飲まないですよね。
美味しい新茶、どうせなら美味しくまた飲みたい…ならば保存方法もしっかりと覚えましょう。
茶葉が入っていた袋は捨てずにそのまま取っておきます。
袋の端を輪ゴムなどでしっかり蓋をしたらお茶缶に入れて保存します。
お茶は湿気・臭い・熱・光に弱いためお茶缶は冷暗所に保存します。
お茶缶がない場合は袋に入っていればタッパーなどでも問題ありません。
長い時間飲まないのが分かっていれば冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。
しかし他の食材の臭い移りには注意が必要です。
冷蔵庫に入れたまま、飲まないまま時間がたちすぎてしまった新茶はフライパンで炒るとほうじ茶になって飲むことが出来るそうですよ。
そのまま緑茶で飲むよりもほうじ茶にする方が美味しいのだとか…新茶は新茶で楽しむのが一番ですがこれもちょっと試してみたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今までなんとなく飲んでいた新茶ですが、意識して美味しく入れようとすると、ドキッとするほど美味しかったです。
では、新茶の入れ方をまとめて見ましょう。
湯飲みにお湯を注ぐ
急須に4グラムの茶葉を入れる
湯飲みのお湯を急須に入れる
1分蒸らす
急須を回す
最後の一滴まで注ぐ
これであなたもドキッとしてください。
今まで意識してなかったものに、意識をすることって大事ですよね。
なんか、違うものが見えたりします。
今回の新茶に意識を向けたように、日常の様々なことに意識を向けるようにすると、あなたの人生がもっと、ドキッとすることが増えるかもしれませんよ!
美味しいお茶の入れ方の動画を見つけました。参考にして見てください。
【おいしいお茶の入れ方(煎茶・日本茶・新茶)】
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