こんにちは、相撲ファンの管理人です。本場所が始まる2週間前に、番付が発表されますね。いつもなんとなく見ていましたが、番付の順番ってどうやって決めているのかを、疑問に思いました。
勝ち越せば上に上がるのはわかるのですが、たまに8勝7敗で勝ち越しても、昇進できないこともあるようです。
人数の決まりなどがどのようにあるのかも、調べてみました。勝ち星が多い時は、飛び越して上に昇格したりもあるようですので、その辺はややこしいですね。
そんな番付について詳しく調べてみましたので、ぜひ一緒に見ていきましょう。
相撲の番付の順番の決め方について
相撲の番付を決めるのは、日本相撲協会の審判部の部長(二所ノ関親方、元若島津)をはじめ委員の方々が、本場所が終わってからの水曜日に決定します。
決定はするのですが、発表するのは次の本場所の2週間前になります。
しかし、新しく横綱や大関や十両などが誕生する時は、同時に発表します。化粧回しなどやその他にも色々と準備が必要なためです。
番付の順番ですが、当然一番上は横綱で一番下が序の口です。成績のいい順に、上に上がっていきます。上がるには最低限、勝ち越しが必要です。
力士になれば、みんな横綱を目指して稽古をしていますが、最低でも三役にはなりたいと願っているでしょう。
横綱、大関はみんなわかると思いますが、
- 三役
- 関取
- 平幕
- 幕内
- 取的
- 力士養成員
などわかりづらいと思いましたので、表にまとめてみましたので、参考にしてください。
階級 |
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横綱 |
幕内、関取 |
大関(三役) |
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関脇(三役) |
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小結(三役) |
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前頭(平幕) |
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十両 |
関取 |
幕下 |
力士養成員 |
三段目 |
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序二段(取的) |
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序ノ口(取的) |
ちなみに、横綱は三役ではないのですね。以前は三役だと思っていました。また、十両は関取ですが、平幕ではないです。そして、以前は力士養成員を全て取的と読んでいたようですが、最近は序二段と序の口だけを取的と呼ぶようです。
上の表で書きましたが、階級は横綱から下がってきますので、簡単に解説します。また、それぞれの人数も調べてみました。
人数:不在でも大丈夫です。人数制限もないが過去にも4横綱が最高です。2017年の3月場所で稀勢の里が横綱になって、4横綱になりましたが、これで16回目です。横綱が同時に5人というのは、かなり難しいようです。
勝ち星の多かった横綱が、番付では東になります。4横綱が出る時は勝ち星の多い順に、東、西、東、西となります。
横綱に昇進する条件として、連続優勝が必要です。その辺について詳しく書いた記事がありますので、参考にしてみて下さい。
人数:東と西に最低でも1人づつはいなければなりません。もしいなくなった時は、横綱が大関を兼務します。さらに、横綱も大関もいなかった時は、関脇が自動的に大関になります。
しかし、過去にそのようなことは一度もありませんでした。今後もないと思われます。
また、大関が同時にいたのが過去では5人が最高です。これは今までに17回ありました。同時に5人以上がないというのは、横綱に昇進したり大関から陥落するからだと思われます。また、大関の番付も横綱と同じで勝ち星の多い順に、東、西と分けられます。
大関になる条件としては、3場所の合計が33勝以上というのがあります。その辺について書いた記事がありますので、参考にしてみてください。➡︎大相撲で大関になる条件とは?
人数:東と西に1人づついなければなりません。まれに関脇が3人になることもありますが、最近ではほとんど2人です。
小結で勝ち越すと関脇になれるのですが、関脇の2人も勝ち越すと上がることができません。また、関脇の1人が負け越しても、大関陥落がいて関脇になった時も、小結で勝ち越しても上がれないのです。まーこれは運でしょうかね。
人数:幕内の人数制限が42名ですので、横綱と三役の人数によって前頭の人数は変わってきます。
2017年の9月場所では、横綱4人大関3人関脇2人小結2人なので、前頭は31人になります。元大関の琴奨菊も前頭筆頭になりました。
基本的には勝ち越すと上がれるのですが、上も勝ち越していたりして、上がれないこともあります。8勝7敗だと12勝3敗あたりの力士には抜かれることもあります。
例えば、前頭筆頭で8勝7敗で小結に上がれると思ったら、その時の小結2人も勝ち越していたら上がれないし、前頭2枚目の力士が12勝3敗だったら抜かれてしまいます。
この辺も運がいいかどうかですね。運が良ければ前頭筆頭で8勝7敗でも、関脇になれることだってありますからね。日頃の行いが大事なのかもしれません。
人数:十両の人数制限は28人です。幕内で怪我人などで休場が出ると、十両の上位の力士が幕内で対戦します。その時は、幕下の上位力士が十両で対戦します。
相撲では十両から関取と呼ばれるようになり、やっと給料も出ます。毎月約100万円ぐらいでます。そして、相撲部屋を出て一人暮らしができたり、結婚もできます。
大銀杏も結えるし付き人だってついちゃいます。なので、みんな早く十両にはなりたいものです。そして、幕下には落ちたくないと思って、頑張って稽古に励んでいます。
引退して親方になるには年寄を取得しますが、それも関取で30場所以上いるか、三役、横綱経験が必要になります。
幕下
人数:120人
三段目
人数:200人
序二段と序の口は人数制限がありませんので、毎場所変動があります。(2017年9月場所の人数)
序二段
人数:214人
序の口
人数:56人
番付外
人数:9名(2017年9月場所)
番付外とは前相撲と言われていて、新弟子検査に合格した力士と序の口から落ちた力士です。番付外から序の口に上がるには、前相撲を1番でも取ればたとえ全敗しても上がれます。
2017年9月場所では、合計すると669名の力士がいます。この人数の中で、関取は70名ですので、十両以上に上がるのは、かなり大変だということがわかりますね。とにかく勝ち越しを続けるしか、番付を上げることはないので、力士は必死で稽古に励んでいますね。
※おまけ情報
親方になれると定年の65歳まで安定して、給料がもらえます。結構もらえるようで、その辺について書いた記事がありますので、よかったら参考にしてみてください。
まとめ
いががでしたでしょうか。番付の決め方についてみてきましたが、それぞれの階級に人数制限があるので、勝ち越しても落ちることはないけど、上がらないこともあるのですね。
基本的なことを理解すると、番付の順番もある程度の予想はできるようになると思います。予想が当たると楽しいですね。
力士は引退後には、元前頭○枚目とかの紹介をされたり、親方になってもずっと残るので、順番は一つでも上になりたいものです。
三役以上に一度でもなれれば、日本相撲協会の理事になれる確率も上がるので、力士はみんなそこを目指してます。
ちなみに、親方になるにも番付の順番や関取に何場所いたかも関係してきます。とにかく一つでも上に上がれるように、力士は日々の稽古を頑張っているのですね。
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