こんにちは、相撲ファンの管理人です。今日は、相撲協会の理事長の選挙について見ていきたいと思います。
なんとなくニュースで理事長の選挙については見たことがあるのですが、どうやって決めているのかがわからなかったのです。
相撲協会の理事長の選挙って
- 誰が投票するの?
- 誰が立候補するの?
- 何年やるの?
などのわからないことが多かったので、調べてみました。しかし、いろいろと検索してみましたが、まだまだ謎は多かったです。わかった事だけを書きましたので、参考にしてください。
相撲協会の理事長選挙の仕組み
相撲協会の理事長の選挙は2年に一度で、偶数の年の1月場所が終わった後に行われます。投票できるのは、相撲協会の10名の理事です。
理事10名、副理事3名も同じ時に選挙があり決まります。これに投票できるのは、年寄り(親方105名)です。
理事、副理事の選挙は1968年に協会の改革により決められました。この年に選挙がありましたが、次の1970年から1996年まで28年間は選挙なしの無投票でした。
これは、各一門で誰を出すのかを事前に決めて、人数調整をするので無投票になったようです。
その後は、度々選挙が行われているようです。各一門で誰を出すのかを決めていて、10名に決まったと思ったら、それに意義を唱えて立候補が出て、11名になると選挙になります。
これには6つある一門の中での話し合いがずれると選挙になるようです。
一門について書いた記事がありますので、参考にしてください。
理事長選挙
理事長を選ぶのも事前に各一門で話し合いをして、決めているので選挙はほとんどないのですが、2016年には貴乃花親方が事前の話し合いに反して、理事長選挙に立候補しました。
しかし、八角親方と貴乃花親方をのぞく8名で選挙になりましたが、6対2で八角親方が勝利しました。ちなみに、貴乃花親方に投票したのは、伊勢が浜親方です。
理事長は1968年の元前頭の出羽の花以外は、全て横綱か大関がなっています。
理事、副理事の選挙
理事10名と副理事3名の選挙は、105名の親方たちが投票します。これは、各一門の上の方に言われた年寄りに投票するので、自分の考えでは入れられないようです。
しかし、単記無記名の投票なので、本当に相撲協会を変えたいと思っている親方は、言われた年寄り以外の方に入れることもあるようです。
相撲部屋の一門が大事なのは、この理事の選挙の時だけで、その他には今の時代は特になくてもいいと言う意見も出ています。
その他、理事には外部から3名が選ばれます。いずれもマスコミの偉い方が入っています。また、監事3名も外部から選ばれます。
理事の選挙は、各一門の中で誰に投票するのかを事前に決めています。しかし、2010年の貴乃花のように、それに反して理事の選挙に立候補すると、所属の一門からは破門になります。
その後は、他の一門に入るか、自分で一門を立ち上げなければなりません。また、2010年の貴乃花の立候補にともない、支持をした6名の親方がいました。
- 常盤山(元小結、隆三杉)
- 音羽山(元大関、貴ノ浪)
- 間垣(元横綱、若乃花)
- 大嶽(元関脇、貴闘力)
- 二子山(元十両、大竜)
- 阿武松(元関脇、益荒男)
この6名の親方も、一門の意思に反したということで、破門になりました。そして、貴乃花が理事に当選して、貴乃花グループをつくりました。
2014年には、相撲協会から助成金がもらえる貴乃花一門をつくりました。
なんかこれは、戦国時代の誰につくのかで、その後の運命が変わってくる時のような感じににていますね。
徳川家康につくのか、石田光成につくのかでその後の運命が全然違うものになりましたからね。リーダーの決断とはとても大事なものです。
相撲協会の一門も勢力争いのためだけのようなので、無くてもいいのではと思うのは、管理人だけなのでしょうか?
ツイッターでもいろんな意見が出ていますね。
相撲協会を変える、と云われた所で理事長は身内の選挙制なのよ。身内の印象を日に日に悪くしてるんだから、このままだとヒラまで降格させられるで。
— すめし (@sumandameshi) December 13, 2017
日本相撲協会は同部屋以外みんな敵だったんだから、理事選やろうとしても一枚岩になれないのも無理はないか。
— tmksStyle (@tmksStyle) January 28, 2016
③ 後、横審の有り方、相撲協会全体の体質、理事・理事長の有り方、理事・理事長選挙の方法等も改革すべきだと思う。理事会は、半数以上を外部理事にすべき。理事長選挙は互選は見直すべき。「品格」という概念を維持するのであれば、「品格」の定義と
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) December 22, 2017
評議員
日本相撲協会は公益財団法人なので、評議員がいます。7名以内で過半数は外部から選ばれます。
評議員は、理事の選任や解任など強い権限を持ちます。そのため、3名は年寄りがなりますが親方との兼務ができないことになっています。
なので、年寄り株を持ったまま一旦親方を退任して、評議員を努めます。その時は、本名で評議員の仕事をこなします。
しかし、相撲協会と弟子の指導に関する契約は結んでいるので、部屋付き親方としての指導はしています。相撲協会に所属していない親方ということになります。
任期は、選任後4年以内に終了する事業年度のものに関する定時評議員会の終了の時までです。
2014年3月〜2018年6月までの評議員は以下の通りです。
氏名 |
肩書 |
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池坊保子 |
元文部科学副大臣 |
外部 |
千家尊祐 |
出雲大社宮司 |
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小西彦衛 |
日本公認会計士協会監事 |
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海老沢勝二 |
元日本放送協会会長 |
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南忠晃 |
湊川(元小結 大徹) |
元力士 |
佐藤忠博 |
大獄(元十両 大竜) |
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竹内雅人 |
二子山(元大関 雅山) |
※池坊保子さんが評議員議長で、女性で初めての評議員になった方です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。相撲協会の理事長の選挙の仕組みについてみてきました。
理事長と理事の選挙は、事前に一門で決めています。それに反対する親方がいなければ、すんなりと決まります。
やはり、力士を引退したら理事長や理事にはなりたいものでしょう。それなりの給料がもらえますので。
親方の給料について書いた記事がありますので、参考にしてください。
理事長を経験すると、その後は相談役となって、定年まで相撲協会にいることができます。給料も理事と同じ金額がもらえるので、かなりもらえます。2017年では、元理事長の相談役はいません。
一門制度という古い制度もいいところはあるのでしょうが、この制度をなくすことが、相撲協会を変えることの始まりのような気がします。しかし、簡単なことではないでしょうね。
コメント
理事選挙で親方105+(貴乃花1)全親方106なのに全投票数は101なのはどうしてですか
掛野様
ご質問ありがとうございます。管理人です。
2018年の年寄が100名で5名の空きがあります。
なので、年寄100名と一代年寄(貴乃花)で101名となるようです。
よくわかりました。ありがとうございました。