どもっ、相撲好きの管理人です。相撲部屋で力士が食べるものといえば、ちゃんこ鍋ですよね。と言っても毎食ではないでしょうが、ちゃんこ鍋を食べる回数は多いと思います。
相撲力士は基本的には1日2食です。朝稽古をしてから食事をとりますので、この時間になると朝食と昼食が一緒になります。
その後また稽古をしてから夕食を食べます。(でも絶対に間食はしてると思いますけど)
ちゃんこ鍋といえば、相撲部屋の代表的な料理として知られていますが、どのようにして力士が食べるようになったのでしょうか?
そして、どのようにしてちゃんこ鍋が広まっていったのでしょうか?その辺を見ていきたいと思います。
また、ちゃんこの意味も調べてみました。
おまけ情報として、両国で食べられる元力士のちゃんこ鍋屋さんも紹介していますので、お付き合いください。
相撲部屋でちゃんこ鍋を食べるのはなぜ?
それでは、なぜ相撲部屋で力士はちゃんこ鍋を食べるようになったのでしょうか?
ちゃんこ鍋が食べられるようになったのは、明治時代の終わり頃で出羽海部屋から始まったと言われています。
相撲部屋でちゃんこ鍋を食べる理由
- 一度に大量の料理を作れる
- 肉も魚介類も入って栄養バランスがいい
- 野菜も一緒に取れる
- 鍋を囲むと一体感が生まれる
- 全て加熱するので食中毒を防げる
- 光熱費の節約になる
- 洗い物が少なくなる
このようにたくさんのメリットがありますね。ご家庭でも特に冬の時期には、夕飯のおかずの手を抜きたい時に、今日は鍋にしようかなぁってないですか?意外と楽ですよね。調理も簡単だし最後に雑炊とかうどんを入れれば子供達も満足しますよね。
私も休みの日には夕食を作るのですが、3月ごろになってくると子供達に「また鍋ー」って言われますが、今日の鍋はいつもと違うぞ!って期待させといて、同じだったりします。
まーそんな話はどーでもいいのですが、出羽海部屋から始まって他の相撲部屋にも広まっていったようですね。
その後、相撲界を引退した力士が、自分の相撲部屋で作っていたちゃんこ鍋の味を再現する為に、ちゃんこ鍋屋を開いていきます。これがどんどん人気が出て、一般人にもちゃんこ鍋が広まったようです。
今でこそ、日本中にちゃんこ鍋屋はありますが、戦後の頃は相撲の本場所が行われる近くにだけありました。
東京では両国の近くに、名古屋市、大阪市、福岡市この辺りにどんどんちゃんこ鍋屋ができて行って、広まったようです。元ちゃんこ番をしていた力士が、以前作っていた独自のちゃんこ鍋でお店を出して、成功しています。
さて、相撲部屋でちゃんこ鍋を食べる理由をみてきましたが、次の章ではちゃんこの意味についてみていきたいと思います。
ちゃんこの意味とは?
「ちゃんこ」と言うのはなぜか?
なぜ「ちゃんこ」と言うのかですが、相撲部屋では親方と弟子の関係で、親方を「父(ちゃん)」弟子を「子供(こ)」として、親方と弟子が一緒に食事を取ることから、相撲部屋の食事全般を「ちゃんこ」と言うようになりました。
そういえば、昔の時代劇で子供が父親のことを「ちゃん」って呼んでいたのがありましたね。しかし、父親は子供のことを「こ」って呼んでなかったような記憶があります。
その時代劇とは、「子連れ狼」で子供の「大五郎」が「ちゃん」って呼んでいました。そのころは、なぜ「ちゃん」と呼んでいたのかわかりませんでしたが、江戸時代のころから父親を「ちゃん」と呼んでいたのですね。
ちゃんことは相撲部屋で食べる食事のことを言います。
相撲部屋で食べる食事のことをちゃんこと言うので、卵焼きもハンバーグも唐揚げもみんなちゃんこです。相撲部屋で作った鍋だったので、ちゃんこ鍋というわけです。
そして、相撲部屋で料理を作る人を「ちゃんこ番」と言います。ちゃんこ番は入門したての若者が作ります。繰り返し作っていると料理も上達していくようですね。
ちゃんこ鍋の味も各部屋によって、伝統の味付けがあるようで、それぞれにこだわっていて美味しいようです。
下積みが長かったり自分の後輩がなかなか入ってこないと、ちゃんこ番が長くなるので、料理の腕がどんどん上がっていき、引退してからお店を開店したりするのですね。
ここまで、ちゃんこ鍋を食べる意味や、ちゃんこについてみてきましたが、
次の章では、両国で元力士のちゃんこ鍋が食べられる代表的なお店を紹介していきましょう。
両国で元力士のちゃんこ鍋が食べられる店
相撲茶屋 寺尾 JR両国駅下車2分
元関脇の寺尾関のお兄さんが経営するお店です。寺尾という名前はお母さんの旧姓からとッたようです。元祖イケメン力士で人気も高かった寺尾関です。
井筒三兄弟としてそれぞれ力士として活躍しました。また、お父さんやお爺さんも力士という相撲一家の家系です。
現在寺尾は、錣山部屋(しころやまべや)の親方として、若手の育成に頑張っています。
相撲茶屋 寺尾のちゃんこ鍋は、豚肉と鳥のミンチの鍋で、醤油、塩、みそ、ポン酢とお好きな味を選べます。また、一品料理では寺尾名物の手羽先や自家製さつま揚げがおすすめです。
ランチでは、ちゃんこ鍋セットが1200円で食べられるのでお得です。
おすすめ:醤油ちゃんこ鍋 1人前 2500円
ちゃんこ 川崎 JR両国駅下車3分
昭和12年に元力士の横手川が初めたちゃんこ鍋屋です。現在は3代目が営業しています。鶏ガラでじっくり時間をかけてとったスープの醤油味で作る「ソップ炊き」のちゃんこ鍋が人気です。
鳥もも肉、レバー、砂肝や野菜もたっぷり入った「ソップ炊き」のちゃんこ鍋は、絶品のスープで、それを吸い込んだ野菜や肉が絶品です。人気の為予約を取るのが大変なこともあるので早めに予約を取ることをオススメします。
おすすめ:名代ちゃんこは2900円(税抜き)
ちゃんこ 増位山 都営新宿線 森下駅下車3分
元大関の増位山関が始めたちゃんこ屋で、現在は息子さんが経営されてます。何と言っても、こちらでは、本物の土俵があるんです。
元三保ヶ関部屋だった所に、ちゃんこ屋を作ったので土俵がそのまま残っています。この土俵は女性も入ることができます。
土俵を見ながら鳥つくねちゃんこ鍋を食べつつ一杯やれるなんて、相撲好きにはたまんないですね。歌手としても活躍している、増位山の歌声がこのお店で聞けるかもしれませんね。運が良ければですが。
おすすめ:鶏つくね醤油ちゃんこ 2300円(税抜き)
まとめ
いかがでしたでしょうか。力士の食事のメニューにちゃんこ鍋が多い理由をみてきましたが、確かに相撲部屋では、一度に大量の料理ができたり、栄養バランスが良かったり大人数で食べられるのは、いいですね。
一般の家庭でもたくさんの人が集まった時は、鍋物がいいですよね。みんなで食べられるし、栄養バランスもいいし、楽しいのが最高です。
作る方としても、調理の手間が省けるし、後片付けも楽なのがいいです。
また、ちゃんこと言う意味についてもみてきましたが、長崎に伝わった鍋からきているとう説もあるようですが、親と子と言う説の方が強いようです。
相撲部屋での食事のことをちゃんこと言うようですが、実際にオムライスをちゃんこと力士が言ってるのかは、定かではありません。
最後に元力士のちゃんこ鍋屋さんを紹介しましたが、両国国技館で相撲観戦をしてから、ちゃんこ鍋で一杯やったら最高ですね。
ちなみに、ちゃんこ鍋で鶏肉が多い理由とは、鳥は2本足で立っていて豚や牛は4本足と言うことから、4本足は取り組みで負けて手をついたところを想像して、2本足の鶏肉を食べるようになったようです。
しかし、現在では豚や牛も食べるようです。負けた姿は想像しない方がいいですね。
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