どーも相撲好きの管理人です。相撲での塩まきって欠かせないですよね。それぞれの力士によって塩のまく量が違ったり、まき方が違ったりと個性が出て面白いですね。
そんな相撲でまく塩ですがどんな塩を使っているのでしょうか?
興味を持ったことはありませんか?まさか一番安いどこのでも売っているような塩を使っていないだろうなと思い、調べてみました。
相撲でまく塩の産地について
相撲でまく塩の産地というよりは、どこの塩を使っているのかを説明した方がわかりやすいと思いますので、その辺を解説していきます。
両国国技館で行われる東京場所(1月、5月、9月)に使われている塩は
伯方の塩です。
CMで有名なあの「はっ、かっ、たっ、のっ、塩!」は耳に残っていますね。
その他の大阪場所、名古屋場所、九州場所で使われている塩は
瀬戸のほんじおです。
1場所で使う塩の量
1日:約45キロ
15日間:約675キロ
この大量の塩は伯方塩業株式会社と味の素が無償提供しています。懸賞金も出していますね。
塩の提供は年3回ですので、675キロ×3回=2025キロ
年間で約2000キロです。この伯方の塩は1キロ約300円ですので、普通に買ったら約60万円です。企業ですから原価は20万〜30万と予想されます。広告費と考えればそんなに高くないかも。
伯方の塩について
伯方の塩は1973年に自然塩存続運動により、塩専売公社より自由販売塩として製造を託されました。そして、伯方塩業株式会社を設立します。
自然塩存続運動とは
自然塩存続運動とは、故・菅本フジ子さん(日本自然塩普及会永世会長)を中心に有志で集まった方達の運動で、化学薬品を使った精製塩ではなく、塩田塩から作られた自然の塩をつくろうという運動です。
精製塩ばかりを使っていたら、必ず健康被害が訪れて大変なことになると警鐘していました。毎日使う塩は自然のものがいいということです。
伯方の塩の原産地
伯方の塩はメキシコまたはオーストラリアから天日塩田塩を輸入して、ゴミなどを取り除いて日本の海水で溶かして、再結晶させてできたものが「伯方の塩」です。
日本の法律では輸入した天日塩を加工したものは、原産地は日本になります。
メキシコやオーストラリアの天日塩田塩を使う理由として、1973年当時は日本の専売公社の決まりで、海水を煮詰めて塩を作ることができなかったので、輸入品を使うしかなかったのです。
現在は法律も変わって、海水を煮詰めて塩を作ることができますが、現在も輸入品を使う理由としては、安定した天日塩田塩が入ることと、海水を煮詰めるときに燃料が必要になるので、燃料代の節約と二酸化炭素の排出を減らせることから輸入品を使っています。
伯方の塩工場見学
伯方の塩では工場見学ができます。場所は愛媛県今治市で瀬戸内海の大三島工場です。
見学は無料で自由に見れるので、瀬戸内海のドライブついでに見学してもいいかもしれません。
瀬戸のほんじおについて
瀬戸のほんじおは味の素が作っています。岡山県の瀬戸内海の海水100パーセントで作られます。瀬戸のほんじおは海水に含まれる「にがり」が程良く残っていて、味がまろやかなのが特徴です。
昔から日本では塩作りがされてきましたが、天日塩などは雨が多いとうまくできないので、海水を釜で煮詰める製法が盛んでした。
江戸時代後期の1829年には、野崎武左衛門が入浜式塩田を作り、岡山県は日本の塩業を発展させました。
その後、その岡山県の瀬戸内海での塩作りは現在まで引き継がれ、瀬戸のほんじおとして現在にも残っています。
力士の中には、塩をまいた後に舐める力士もいますね。そんな時はまろやかな方がいいですよね。
さて、相撲で使う塩の銘柄がわかったとこで、15日間もたくさんの力士が土俵に塩をまいたらかなりしょっぱい土になるでしょうね。その15日間たった後の土はどうするのでしょうか?
次の章ではその辺を見ていきたいと思います。
15日間塩をまいた土はどうする
本場所で15日間塩をまくのですから、土俵の上はかなりしょっぱいでしょうね。毎日呼出しさんが箒で掃いていますので、かなり土と塩が混ざっていそうですね。また、取り組みが終わると水をまいたりするので、土と塩が同化してると思います。
そんなしょっぱい土ですが、15日間の取り組みが終わった後はどうするのでしょうか?
東京場所が行われる両国国技館の土俵は、本場所が終わると土を20センチほど削ります。その土は産業廃棄物として業者さんが処分します。
20センチ削ると約10トンほどあるようです。
さて、この塩がたっぷり混ざった土ですが、毎回産業廃棄物として捨てるのはもったいないという事で、販売されたことがあります。もう売り切れたかもしれませんが、こちらで販売しています。➡︎大相撲土俵グッズ
両国国技館の土俵は、本場所が終わると地下に収納されます。20センチの土を削るだけで、また次の場所では、土俵が使われます。
一方で大阪場所、名古屋場所、九州場所の土俵はその都度一から土俵を作ります。土は約40トンぐらいは使うようです。
地方の本場所でも15日間の取り組みが終わると産業廃棄物として処分しますが、名古屋だけはちょっと違うようです。
名古屋場所の千秋楽が終わり表彰式などの全ての行事が終わると拍子木が打たれて、終了となります。名古屋以外の場所ではこの時は、ほとんどの客はいないようで、いたとしても家族や親戚ぐらいだそうです。
しかし、名古屋では100人ぐらいがいて土俵の土を、持参したスコップなどで持って帰るそうです。どうせ処分するものなので、日本相撲協会も黙って見ているようです。
この持ち帰るというスタイルは、名古屋人独特の個性のようです。
これは、何年か前の話で最近ではできなくなっているようです。
名古屋場所では土俵の土だの俵だのを観客が奪い合い持ち帰る話ですが、以前はあったようですが、今年は「このまま待っても土俵には触れません。清掃を行いますのでお帰りください」とのことでした。 #sumo
— タチバナアレン (@eli_sse) July 23, 2017
まとめ
いかがでしたでしょうか。相撲で使う塩の産地を見て来ましたが、伯方の塩と瀬戸のほんじおだったのですね。
大手の塩のメーカーですから、広告費も兼ねていて無償提供しているのでしょう。
力士の塩をまく姿は相撲観戦では外せない大事なシーンですね。大量にまく力士やちょっとしかまかない力士や、まき方が綺麗な力士など色々とあって楽しいものです。
塩がたっぷりと混ざった土俵の土ですから、相撲ファンとしては欲しいものですね。どうせ捨てるならもらったほうがいいと思うのは、名古屋の方でなくてもみんな欲しいと思いますがどうでしょう。
管理人もタダで土俵の土がもらえるならもらいたいですね。家庭菜園でまいたら、美味しい野菜が育ちそうです。横綱トマトとか言って食べたら美味しそうですね。
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