私も車を持つようになってからはガソリンスタンドに表示されている金額をチェックするようになりました。
あーここの方が安かった、ここは高いな、ここは低価格をさすがに諦めたのか。
とかここと決めたガソリンスタンドがあるにも関わらず結構しっかりチェックしています。
先日、行きつけのガソリンスタンドで給油をしました。
ここは会員になるとちょっと値引きがきくので今日は何円かなーとレシートをみると
「 内ガソリン税 」と「 内消費税 」の税が2種類印字されています。
ガソリン税がガソリンの消費税なんじゃないの?と思いながらもきちんと勉強しなかった自分が悪いと、とりあえず調べてみました。
ガソリンの税金はいくらなのか?
ガソリン税の正しい言い方は「揮発油税及び地方道路税」です。
これは本則税率と暫定税率の2つから構成されています。
この2つのガソリン税内訳はこうなります。
ガソリン税 本則税率 1リットルあたり 28.7円
ガソリン税 暫定税率 1リットルあたり 25.1円
本則税率は本来の税率だから良いとして、暫定税率って何。
となりますよね。
暫定税率は1974年から始まり今もずっと継続で課税されています。
もうほぼ本則税率。
本来はこの暫定税率は2007年の年度末に終了する予定でしたが赤字続きの政府は続行を決めました。
この暫定税率は日本全体の税収の5%を占めているので赤字続きの日本にはこれがなくなるのは痛手なのでしょう。
今の暫定税率は今のところ2018年の年度末までと定められているようですが…車持ちとしては期待したいところですね、望み薄でも。
ちなみに私たちが買っているガソリンの内訳を、1リットル150円を例に説明しましょう。
1リットル150円の時
本体価格 82円
ガソリン税 本則税率 29円
ガソリン税 暫定税率 25円
石油税 3円
消費税 11円
石油税というのは正しくは「地球温暖化対策税」で1リットルに対し2.54円の固定額で決められています。
ですがこの固定額も徐々に少しずつ上げられていくことになっているそうです。
消費税は本体価格~石油税までの合計に消費税の8%が掛けられています。
度々問題視されているこの「二重税」。
ガソリン税や石油税にも消費税をかけるのか、これは二重課税にあたるのではないかという声があがりますが、これは二重課税にはなりません。
税と目に見えてしまえば二重課税にどうしてもみえてしまうのですが企業側の視点になってみましょう。
ガソリン税は私たち消費者でなく製造業者が支払います。
ガソリン税は企業にしてみたら避けられない、回避できない生産時に発生する必要経費。
そのため本体価格と同じ扱いで本体価格・税金全てひっくるめて企業は小売価格として売り出しているのです。
そのため税とついていても小売価格で販売しているため消費税がかかるのです。
税金も生産コスト、そういわれると納得せざるをえないですね。
軽油の税金はいくらなのか?
軽油の場合はどうなのでしょう。
軽油取引税 本則税率 15円
軽油取引税 暫定税率 17.1円
石油税 2.54円
これに本体価格と消費税が増えるのですが、消費税のかけ方がガソリンとは異なります。
軽油の消費税は本体価格と石油税にのみかけられ、軽油取引税には消費税はかけられません。
ガソリン税とは違い軽油取引税は私たち消費者が支払います。そのため企業はこれを小売価格には含まず消費税の計算にも軽油取引税は含まれないのです。
ガソリンの税金の使われ方とは?
さて、長々と説明してしまいましたガソリン税。これはどのようなことに使われているか。
ガソリン税の使い道は基本的に
①道路の整備や補修
②資料館等の建設や維持費
③赤字になっている有料道路の損失補填
となっています。
2009年までは全額道路を維持するため「道路特定財源」と呼ばれ、このためだけの財源と使われてきました。
ガソリン税の始まりも車の需要が広まり道路を使用する人が多くなったためにこれを造成・維持・整備するために徴収するようになったと言われています。
しかし現在はこれだけに限らず他への財源にも回されもはや一般財源のようになってしまっています。
これは昔に比べ技術が向上したため道路の修繕や維持費がかからなくなったためだと考えられます。
最後に
今回は真面目な文章となりましたが…何だかもやっと。
仕方ないなーとガソリン税を学んでいる時は思いましたが今や消費税もガソリン税も同じようなもの。
そしてガソリン税は生産コストに含まれているから消費税がかかるけど二重課税じゃないとはいっても結局、消費者は税金含んだ価格全部支払っていて…
納得できるけど何かひっかかると思うのはきっと私だけではないのでは…。
とにかく、税金をまともに本当に必要なところに使ってくれと思うばかりですね。
コメント