最近テレビを付ければ、やれ年金が足りない、増税しなければいけないというニュースばかりですね。
見ているだけで気が滅入ってしまうのも確かです。
しかし、いざニュースになり言葉は分かっても、その意味や内容がよく分からない場合も多いのではないでしょうか。
特に、サラリーマンの家庭ならば税金は給与から直接引かれているので、中々実感が沸く筈もなく考える事も少ないでしょう。
その中、今話題になっているのが、主婦のパートの年収の上限金額です。ここでは、その上限金額についてご説明します。
103万円の壁とは?
まず、『103万円の壁』という言葉について正しく理解してみましょう。
この103万円という数字は夫が給与所得の場合、所得控除が使える上限の金額で給与所得控除(65万円)と基礎控除(38万円)の合計になります。
主婦が給与所得で働いている場合はこれに当てはまります。
フリーランスで直接収入を得ている場合には給与所得控除は使えず、基礎控除の38万円のみが配偶者控除を受けられる所得の上限の対象金額になります。
現状では主婦の給与収入が103万円の場合、その収入には所得税が掛からず、税金の控除の枠103万円が上限まで利用出来るので得だと言われていました。
その様な様々な問題もあり、この制度の撤廃が騒がれています。
早ければ2017年1月には廃止という声も聞かれていますが、代案がまだ決まっていません。
130万円の壁とは?
夫がサラリーマンで給与収入の家庭の場合、「103万円の壁」よりも問題なのが『130万円の壁』と言われています。
実際この制度は2016年10月より施行されました。
今までは主婦の給与収入が130万円以内の場合、夫の健康保険や年金の社会保険を利用出来ました。
しかし、今後は条件付きながら利用出来なくなってしまったのです。
その条件とは、
■週の勤務が20時間以上。
■年収106万円以上。
■勤務期間1年以上。
■従業員数501人以上の企業。(被保険者数)等です。
まだまだ、少数かもしれませんが今後は条件の見直しも考慮されている様です。
実際に超えてしまった場合の負担金額の大きさから、生活にかなり影響が出ると言われています。
今後の働き方の注意点は?
家庭的負担が大きい130万円の壁は、深刻な問題だと言われています。改正以前は130万円を超えた場合には社会保険を自己負担しなければいけませんでした。
その負担額は30万円前後と言われ、超えてしまえばその額を上乗せした160万円以上稼がなければ意味が無いと言われ、130万円を超えない様勤務時間を工夫していました。
その事が、女性の社会進出を妨げているとも言われていたのです。
現在では106万円を超えた場合は自己負担になる可能性があるため、それ以内に抑えるか、稼げるだけ働くという選択になったのです。
女性の社会進出を促すためにと言われていますが、家庭生活を考えると負担は大きくなります。
まとめ
「103万円の壁」については代案が出ていないため対策も難しくなりますが、基本的には180万円以上稼げば収入は増えると言われています。
終身雇用伝説が無くなり、いつ何があってもおかしくないと言われています。
女性の社会進出のための保護も充実してきていますので、考慮してみてはいかがですか。
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