日本ではよく「喪に服す」と言います。一般的に使われる言葉なのでご存じだとは思いますが、実際の意味は知らないという方も多いのではないでしょうか。
『喪中』には、やるべきでは無いとされている事がいくつかあります。
一般的に知られていているものが「近親者が無くなった翌年の年賀状は出さない」という事でしょうか。他にも様々なしきたりがありますので、この機会に皆さんへご紹介します。
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喪中ってなに?
一般的に認知されている『喪中』とは、近親者が亡くなった時お祝い事を慎む期間の事を言います。
特に細かい決まりは無く、亡くなった方との関係や宗派によっても内容は様々です。また、近親者と一言でいっても、どこまでか曖昧ですが普通2親等までと言われています。
その関係性も変わる場合があり、2親等は同居している事を条件とする時もあります。
期間も本当に様々で、時には自分自身で課す場合もあります。曖昧になった訳は、明治時代に公布された「太政官布告」という法令がベースになっているためです。
その法令は昭和22年に廃止されましたが、明治時代に布告されたもので男尊女卑の考え方等もあるため現在では通用してないからです。現在は近親者が亡くなった後の1年間が喪中とされる場合が多い様です。
喪中にやってはいけない事は?
『喪中』には、やらない方が良いとされている事がいくつかあります。
最も知られているのが、近親者が亡くなった翌年の年賀状を出さないという事でしょう。一般的には喪中にお祝い事は避けるべきと言われています。
その事から出さないとされていますが、代わりに喪中葉書を出します。これも、年賀状の受付が始まる12月15日までに届く様に出すのがマナーとされます。
結婚式に関しては、自分達で行うのも、招待されるのも控えた方が良いとされています。
しかし、相手との関係性もありますので、出欠に関しては相談した上での方が良いでしょう。ただし、いわゆる忌中と言われる四十九日の間の出席は避けるべきと言われています。
寺社への参拝は、神社はいけないとされていますがお寺は問題ありません。お中元やお歳暮に関しては、お世話になった方へのお礼なので特に問題ありません。
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まとめ
近親者が亡くなれば、悲しいのは当然ですしお祝い事どころでは無いというのが事実でしょう。
基本的に相手がいることに関しては、忌中、喪中に関せず相手の事を第1に考えるべきです。
自分達の事に関しては、それぞれ臨機応変に対応すれば良いのではないでしょうか。ただし、社会人として常識的なマナーは持つようにしましょう。
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