最近、再び脚光を集めた感のある『手帳』。
スマートフォンが流行った影響から、アプリのスケジュールを使う人が増え人気にも陰りが出ていました。
元々は社会人の予定管理のためのものでしたが、今では若い人のスケジュール管理や日々の記録帳として幅広くに利用されています。
メモをするという意味では過去にも色々使われていたものもあるしょうが、日本で初めて手帳を使ったのは1万円札の肖像画で知られている「福沢諭吉」と言われています。
ここでは、最近人気が復活した手帳の自分に合った選び方をご紹介します。
手帳の歴史
以前、手帳と言えば「年玉手帳」が一般的でした。年の瀬や年頭に企業が社員や顧客に対して配ったもので、1年間の予定やメモを書き込め、会社の社訓や歴史が書かれているものでした。
ビニールの表紙で覆われ、小さな鉛筆が背に差してあるものが多くスマートとは言い難いものでした。
手帳自体の歴史は1800年代前半に起きた産業革命時、ロンドン金融街のビジネスマンが使用していたという説があります。
日本では1862年に文久遣欧使節団の一員としてヨーロッパを訪れた福沢諭吉が、パリで購入したものが起源という説です。
ロンドンで行われていた万国博覧会の様子等を記録したもので、手帳というよりはメモ帳という要素が強かった様です。
現在のカタチに近いものとしては1879年に大蔵省から発行された「懐中日記」で、日割りでメモと会計収支が記入出来る様になっていました。
手帳の選び方
手帳は、製本された綴じ手帳とシステム手帳に分けられます。
そのまま利用する綴じ手帳に対して、システム手帳はリフィルと呼ばれる用紙を交換する事で自分なりの手帳が作れます。
リフィルには住所録や地図、名刺入れもあります。大きさも様々で、A6の文庫本サイズからA4のノートサイズになります。
月の始まりも年始の1月からと年度初めの4月からが一般的でしたが、今では6月や9月のものまで幅が広がりました。
予定を書く部分も細分化され、時間毎のものから日にち、月毎に分けられ中にはそれらを組み合わせたものもあり、ますます使いやすくなりました。
最近では、女性の間でシールや色取り取りのカラーペンでデコレーションするのが流行っています。それに伴い、仕事用とプライベート用に分ける場合も多い様です。
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手帳あれこれ
手帳と言えば、予定やメモを書き残すものだけではなく、身分を証明するものもあります。有名なところでは、刑事ドラマでよく出てくる「警察手帳」。
聞込みの場面で俳優が身分を明らかにするために提示するのはお馴染みです。他にも生徒手帳や入国管理手帳等があります。
また、日本発の手帳で、今では30ヶ国以上で利用されている手帳もあります。それは「母子手帳」です。特に途上国で利用され、貧困の中母子の健康状態を保つために役立っています。字を読む事が出来ない母親のために、イラストで解説する等の工夫も施されています。
まとめ
様々な様式を楽しめる『手帳』。
一時はスマホのスケジュールアプリに押され、人気に陰りも見えました。
それがかわいいシールやスタンプを利用する事で、デコレーションする付加価値が生まれ再び注目を集めています。
大きさ、月始まり、内容、カタチ等様々な種類からお選び頂けますので、ぜひ自分に合った手帳を見つけてください。
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