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箱根駅伝はなぜ関東の大学だけなのか?

スポーツ

スポーツ観戦が好きな方にとって、うれしいお正月。

人気のスポーツイベントがあちらこちらで開かれています。サッカーの天皇杯、高校サッカー、ラグビー大学選手権等数え上げたらきりがありません。

中でも人気なのが『箱根駅伝』。元来日本人は走る事、特に長距離を走るのが好きだと言われています。

テレビでもマラソンや駅伝の番組は人気で、箱根駅伝は既にお正月の風物詩にもなっています。その箱根駅伝は、関東地区の20校の大学で争われます。なぜ、関東の大学だけなのでしょうか。

関連記事:箱根駅伝を観戦するおすすめポイント

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関東の大学しかでれない理由は?

『箱根駅伝』の歴史は古く、第1回は1920年(大正9年)に行われました。

当時は、アメリカ大陸横断の代表選手選考会という意味合いが強いものでした。

この時に出場を呼びかけられたのが関東地区の大学であり、その流れから競技を関東学生陸上競技連盟が主催する事になり関東の大学しか事実上出場出来なくなったのです。

実は箱根駅伝はあくまでも地方大会の1つであり、同じ年に行われる全国大会の出雲全日本大学選抜駅伝競走の予選会も兼ねているのです。

大学駅伝ではこれに全日本大学駅伝を加えた3つのレースを「大学3大駅伝」と呼ぶ場合があり、同じ年に3つ優勝すると3冠達成と称されます。しかし、実質3冠が達成出来るのは関東の大学だけなのです。

ランナー

関東の大学しかでれないのになぜ人気があるのか?

駅伝という競技は、実は国際大会の無い日本独自の競技です。

しかし、日本での人気はすこぶる高く、社会人の陸上部は駅伝が無くなれば存続自体が危ぶまれ、大会日程もマラソンより駅伝中心に組むと言われています。

マラソン選手でも駅伝からの転向が多いのも事実です。その中、断トツの人気を誇る箱根駅伝。

他の2つの全国大会よりも人気があると言われています。なぜこんな人気があるのか。

逆を言えば、人気があるから選手が集まるという事の様です。元々は関東の地方大会だった箱根駅伝を1987年に日本テレビがお正月のスポーツとして全国放送しました。

その事が火付け役になり、知名度・注目度とも格段に上がりました。結果、地方の陸上の有力高校生が箱根駅伝出場したさで関東の大学を目指す様になったのです。

強ければ人気が出るのは当たり前で、現に他の2つの大学駅伝の優勝校はほとんどが関東の大学で占められています。

箱根駅伝

箱根駅伝の魅力は?

元々日本では、力を合わせて勝ち取るという事が美徳とされています。スポーツもそれに倣えで、高校野球や高校サッカーは選手のエピソードも含めて人気のがあります。

小・中・高の学校に置いても、運動会や体育祭のメインイベントは大体対抗リレーです。

それだけ力を合わせるスポーツというのは人気が高いという事なのでしょう。箱根駅伝のメインはやはり箱根の「山上り」でしょう。

箱根山の急坂を息も絶え絶え力を振り絞って上る姿は見る人々に感動を与えてくれます。

また、この区間で好タイムを出したランナーは「山の神」と呼ばれ一躍時の人になります。

他にも、タスキを次のランナーに託す美しい姿やゴール直後にランナーが倒れ込み、仲間が抱え込む姿にテレビ画面を通して清々しさが伝わります。

箱根

終わりに

箱根駅伝コースマップ

往路は都内の読売新聞東京本社から鶴見、戸塚、平塚、小田原、箱根の芦ノ湖までを走る初日の1月2日、それを戻って来るのが復路の1月3日。

総走行距離は2日間に渡り往復217.1㎞で、その距離を10区10人で走ります。

すっかり日本のお正月の風物詩になった『箱根駅伝』。お正月も以前ほどゆったりした雰囲気も無くなりましたが、三が日くらいのんびりお節を食べながら箱根駅伝でも観戦したいものですね。

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