2016年に開催されるリオデジャネイロオリンピックから正式種目として採用される事になった『セブンズラグビー』。
日本はアジア予選を勝ち抜き、見事男女共に出場枠を獲得しました。
それぞれチームには愛称があり、男子チームが「セブンズジャパン」、女子チームが「サクラセブンズ」と呼ばれています。
ここでは、15人制ラグビーには無い7人制ラグビーの魅力をご紹介します。
7人制ラグビーのルールについて
通常の15人制ラグビーとの大きな違いは、7人対7人でゲームが行なわれる事です。それ以外のルールは、基本的に通常のラグビーと同じです。
ではなぜ、7人制ラグビーがオリンピックの正式種目になる様な人気競技になったのでしょうか。それはひとえにスピード感を感じさせるからです。
先ず時間が前後半80分制では無く、前半7分、後半7分の14分制という事で展開の早さを感じさせます。休憩は1分です。
決勝戦のみ前半10分、後半10分で休憩が2分です。
スクラムも8人ではなく3人、ゴールキックも五郎丸選手で有名になった地面に置いて蹴るプレスキックでは無く地面にいったん落として蹴るドロップキック、7人制では人数の関係でボールキープした方が有利になるのでキックオフも攻撃側が蹴る等所々で違いがあります。
得点もラグビーと同じで、トライ5点、キック2点です。
ベンチの控え選手は5人で、選手交代は5回までです。
セブンズラグビーの楽しみ方
7人制ラグビーの面白さはとにかくスピードを感じさせる事に付きます。
15人制だとどうしてもプレーが切れてしまう事が多くなります。7人制では人数が少ないためボールを持った選手が止められる事も少なく、プレーにスピード感が生まれます。
その事に関連して個人技の重要性も求められます。いかに捕まらないでゴールを目指すかというスポーツなので、スピードの変化を付けて走るチェンジオブペースや相手をかわすステップ等の技術が必然的に求められます。
それゆえ個人個人の技量が問われ、試合中の選手の判別が付けやすく個々の応援にもやり甲斐があります。
ラグビーの起源
ラグビーのスポーツとしての起源は古く、1823年イングランドにあるパブリックスクールの名門ラグビー校の生徒の1人が、フットボールのゲーム中にボールを抱えて走り出した事によるものとされています。
今のサッカーのルールとは違い、この頃のフットボールのルールは手を使う事が許されていたためと言われています。
ラグビー校では、この他にも楕円型のボールやH型のポスト等、現在のラグビーに繋がる多くが考案されました。
日本で「闘球」と呼ばれるラグビーの起源も意外に早く、アメリカ合衆国が開国を迫ってから30年後には行われていました。
まとめ
男女共にオリンピックの出場が決まり、にわかに活気付いてきた『セブンズラグビー』。
7人制ラグビーは1883年にスコットランドで行われたのが最初で、日本では1930年に神宮競技場で始まり国内に広がりました。
歴史がある割に認知度は低いのですが、リオデジャネイロオリンピックを機会にご覧になってみてはいかがですか。
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