どもっ。相撲ファンの管理人です。本日は相撲は国技ではないのか?という疑問について調べてみました。
日本人ならみんな相撲が国技だと思っていましたよね。あなたもそうですか?管理人は思っていました。
しかし、相撲は国技ではないという意見もあるようです。そう考える理由とは、どういうことなのでしょうか?その辺を徹底的に掘り下げてみました。
そもそも国技って何か?についても調べてみましたので、みていきましょう。
それでは、どうして相撲をとる場所を「国技館」と言うのでしょうかね。疑問に思ったので調査してみました。
国技については考え方が、世界でも色々あるようなので、その辺についても一緒にみていきましょう。
相撲は国技だと言えるのか?
相撲は国技だ!国技ではない!などの意見があり、色々な考え方がありますが、管理人としては相撲は国技と言って良いのではないかと考えています。
国技と言える理由
日本では、法律で決められた国技がないと言うことから、相撲が国技ではないと言う意見がありますが、Wikipediaや大辞林などをみていくと、国技と言ってもいいのではないでしょうか?
国技について、Wikipediaで調べてみると、
国技とは、一般には、その国の特有の技芸、ある国の代表的な競技のことである。例えば一般的には、スポーツ競技や武術等々である。
Wikipediaより引用
国技とは、その国の代表的なスポーツ競技や武術とあります。Wikipediaが正しいと言うことではありませんが、このような認識で国民が国技だと理解してもいいと思います。
法律で決められていないからと言う理由だと、柔道も剣道も弓道も日本の国技でないと言うことになります。
日本人が相撲が国技だと思っているのは、新聞やテレビで「国技」と言っていたから、そーなんだ!と思っていたこともあります。でも、日本人がみんなでそう思ってるんだからいいですよね。
大辞林 第三版の解説の解説によりますと、
こくぎ【国技】
その国に古くから伝わり、その国を代表する競技。日本の相撲など。
このようにありますので、古くから伝わり、日本を代表する競技なので、相撲は国技と言ってもいいと思います。
その国の国民の大多数が国技だと思っていれば、国技と言ってもいいようですね。
日本が発祥の柔道も法律では決められていませんが、国技と言ってもいいでしょうね。
柔道は英語でも「judo」ですね。世界でも柔道は広まっていて、人口もどんどん増えています。ほとんどの方は、日本の国技だと思っているのではないでしょうか?
日本で行われている相撲と全く同じに、相撲をやっている国は世界にはありませんね。
そう考えても日本で始まり、長い歴史があり、日本でしか行われていない、日本人に親しまれている。まさしく相撲は国技と言ってもいいのではないでしょうか?
日本相撲協会のホームページの「目的と運営」のなかに、
「我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させる」
日本相撲協会のホームページより引用
とあります。ここには、国技とありますね。相撲協会も国技と言っていますね。
しかし、日本人に親しまれていると言っても、個人の考え方によって変わってくるので、違うと言う意見があることもいたしかた無いようです。
相撲は国技ではないと言う意見
まず、相撲は国技ではないという意見は、日本には法律で決められた国技がないから、と言うことの意見が多いようです。
その他法律の話は抜きにして、ネットでは相撲は国技ではないと言う意見も出ています。
先ほども紹介しましたが、Wikipediaでは、国技とは、その国の代表的なスポーツ競技や武術とあります。
相撲は神事であり、スポーツではないと言う意見も出ています。
さらに、相撲は武術ではないという意見もあります。しかし、Wikipediaで武道を調べてみると、相撲が含まれていました。この辺も、その人の考え方によって違ってくるのでしょう。
さらに、国技でなないという意見の中に、相撲は興行と言っているので、ある種の見世物の範囲になると言うことです。見世物なので、国技にはならないということです。
確かにいろんな考え方があるようですが、管理人は相撲は国技だ!という方に賛成です。
国技というのは、日本だけでなく世界の国でも同じように、法律で決められていたり、いなかったりとあるようです。
世界では法律で決められた国技はあるのか?
世界をみてみると、法律で国技と決められている国もあるようです。
例えば、
- アルゼンチン:パト
- ウルグアイ:クリオーリョ式馬術
- カナダ:アイスホッケー
- コロンビア:テホ
- スリランカ:バレーボール
- 韓国:テコンドー
- チリ:ロデオ
- バハマ:セーリング
- バングラデシュ:カバディ
- プエルトリコ:パソ・フィノ
- ブラジル:カポエイラ
- メキシコ:チャレリア
など合わせて12の国で法律で国技を決めています。以外に少ないような気がしますね。バレーボールってスリランカだったのですね。初めて知りました。
その他のスポーツや武術はその国が勝手に国技と言っていたり、思っているようで、法律でも決まっていないし、定義もないと言うことです。
ちなみに、サッカーを国技と言っている国は
- イタリア
- イングランド
- コスタリカ
- サウジアラビア
- スコットランド
- ドイツ
- ナイジェリア
- ペルー
- ポルトガル
とたくさんあります。定義も根拠もないので、自由に我が国の国技ですと、言ってもいいのかもしれませんね。
ちなみに、サッカーの発祥は中国だそうで、FIFAが認めているようです。中国の蹴鞠(しゅうきく)がサッカーの古い形だとして、FIFAのホームページに載せているようです。
現在のサッカーのルールが出来たのが、1846年のイングランドのケンブリッジ大学で出来たようです。
それでは、相撲が国技と法律で決められていないのに、なぜ両国国技館と言うのでしょうか?この名前が紛らわしいので、みんな国技だと思っていますよね。管理人もそうでした。
では、次の章で両国国技館と言う名前になったいきさつをみていきましょう。
なぜ両国国技館と言うのか?
江戸時代の頃から、東京都墨田区両国二丁目にある、回向院(えこういん)というお寺で、相撲の興行が行われていました。明治20年ごろから、相撲の安定した興行ができる常設館を建設しようという声が出るようになりました。
そして、1906年に旧国技館の建設が始まり、1909年6月に開館式が行われ、6月場所より使用されました。この時は、「両国元町常設館」と番付に書かれていました。
下の写真が1909年に建てらた旧国技館です。⬇︎
この開館式の前に、板垣退助を委員長とする、常設館委員会でもっとぴったりの名前にしようと会議を開きます。
候補に上がったものには、「武道館」「尚武館」などがありましたが、どうもしっくりこないと、まとまりませんでした。
そんな時、常設館の案内文を書いた、作家の江見水蔭(えみすいいん)が執筆した開館式の案内文の中に、「相撲は日本の国技なり」という言葉がありました。
そこにピンときた、当時、年寄で検査役でもあった、3代目尾車親方(元大関、大戸平)が、「国技館」がいいんじゃね!と言って、板垣退助委員長に提案します。
板垣退助委員長もそれいいね!じゃあ決まり!ということで、「国技館」に決まりました。この時72歳の板垣退助もピンときたようですね。親戚の坂本龍馬も天国から、「それがいい」と言ったのかもしれません。
そんなことで、1909年(明治42年)から相撲が行われる場所が「国技館」なので、自然と相撲は国技というイメージになったようです。
ちなみに、「両国国技館」とは一般的な呼び方で、正式名称は「国技館」だそうです。住所も東京都墨田区横綱1丁目に「国技館」はあります。
その後も相撲協会は特に相撲は国技だ!とは言ってはいませんが、国民が国技だと思っていることに、あえてなにも言ってこなかったので、みんなが国技だと思っていたようです。
国技館の歴史
1917年(大正6年)11月29日に旧国技館の売店から火災が発生して、全焼しました。
そして、1920年(大正9年)に新しく建て直されて、9月1日に再建復興しました。下の写真が新しくできた国技館です。
その後、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災で、被災してしまいます。下の写真が被災した国技館です。
この国技館は、再建され次の年から、相撲の興行が行われました。
◆1944年(昭和19年)には、太平洋戦争の中、日本兵に風船爆弾工場として取られてしまい、後楽園球場で相撲の興行が行われました。
◆1945年(昭和20年)3月10日には東京大空襲で、焼失します。敗戦後はGHQに取られ、メモリアルホールと名前を変更されます。その後、プロレスやボクシングが行われるようになります。
◆1952年(昭和27年)にGHQより返却された、相撲協会は名前を「国技館」に戻しました。しかし、相撲協会は蔵前国技館を建設中だったので、これを売却しました。
◆1954年(昭和29年)からは、新しい蔵前国技館で相撲の興行が行われます。蔵前国技館についてはWikipediaを参考にしてください。蔵前国技館
◆1985年(昭和60年)に現在の両国国技館が建てられました。旧両国貨物駅跡地に3年がかりで建設されました。総工費は150億円です。
◆2020年の東京オリンピックでは、両国国技館がボクシングの会場になる予定です。
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ここまで、相撲は法律では国技と決められていない、と言うことをみてきましたが、他には法律で決められた、国◯はあるのでしょうか?その辺もおまけ情報として、みていきたいと思います。
日本の法律で決めたものはあるのか?
日本で法律で決められているのは、「国歌」(君が代)と「国旗」(日の丸)です。
国旗国歌法は本則2条、附則3項、別記2により構成される法律である。
このように、国歌と国旗は法律で決められています。
それでは、その他の国◯をみていきましょう。
・国鳥:キジ
これは、昭和22年に 日本鳥学会が決めたようで、法律では決められていないようです。例えば、学会が鷹が国鳥といば、鷹になるのでしょうね。
・国蝶:オオムラサキ
これは、1957年に日本昆虫学会が選んだようです。これも法律では決められていません。
・国花:桜と菊
どちらも法律で決められていません。桜は日本人に深く愛されている花で、日本中で咲くことから。
菊は皇室の家紋に使われていたり、パスポートの表紙に使われていることから。
・国魚:錦鯉
法律では決められていません。外来魚の錦鯉を国魚にしようと、2017年には自民党が頑張っているようです。
錦鯉を国魚にしようと自民党議員が提案との事。そもそも鯉が外来種であるのにこれ如何に。しかも錦鯉とか悪いけど趣味の悪い金持ちが庭で買ってるというイメージしかない。自民党の議員さんにはお似合いだな(笑)
— さくま守@学習性無力感 (@sakuma_fukuoka) December 2, 2017
相撲の国技の話からそれてしまいましが、国◯って色々あるものですね。法律で決められていないので、言ったもん勝ちのような感じですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。相撲が国技と法律で決められているわけではない、と言うことについてみてきましたが、「国技館」と言う名前がややこしかったのですね。
でも、日本人がみんなで相撲は国技だと言っていれば、国技になるのでいいのではないかと、管理人は思います。
柔道や剣道も国技と言ってもいいでしょうね。
しかし、考え方などの違いでいろんな意見が出ているのが現状です。なので、それぞれの考え方で判断してもいいかもしれませんね。
相撲などを法律で国技と決めると、色々と面倒なことが多くなりそうですね。公務員も議員も大変なことが多くなりそうです。何が大変なのかは、管理人はわかりませんけど。
国技ではないと言うことと、国技館の歴史が少しわかったところで、たまには両国国技館で相撲観戦もいいものですよ。升席でのマナーについて書いた記事がありますので、参考にしてみてください。
➡︎相撲の升席での観戦マナー~これを知っていれば初めてでも安心です!
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