悠々と泳ぐこいのぼりを見る機会も最近では減ってきたように思います。
核家族化も進んできているし、そんなに広い土地のご家庭も少なくなってきていますので、立派なこいのぼりを飾れなくなってきているようですね。
しかし、まだまだ立派なこいのぼりを飾ってる家庭もありますよね。
たまに見かけると、すごいなーと見入ってしまいます。
さて、あんまり気にしていなかったのですが、こいのぼりっていつから出して、いつまでにしまうものなんでしょうか?
考えたことがなかったのですが、ちょっと気になったので調べてみました。
こいのぼりを出すのはいつ頃がいいのか?しまうのはいつがいいのか?
ざっくり言えば、こいのぼりを出す日に決まりはありません。
きっと学校やよそのお家のこいのぼりを見て、うちもそろそろ出そうかなというお宅が多いと思いますが、それでいいのです。
だって決まってないし、地域によってはこどもの日には出さないで、その後に出すところなどもあるから。
ちなみに飾ってもいいよという期間の始まりは一応あります。
なんと春分の日。3月にはもうこいのぼりは泳いでいてもいいのだそうです。
そしてしまう日。これも決まりはありません。一応端午の節句(5月5日)を過ぎた後くらいが良いとされています。
このような曖昧な、いつでも良いよだと困ったものです。
よその様子を見て行動でもいいけれど、予定は立てておきたいですものね。
そこで妥当な目安をお教えします。
飾るのは4月5日から4月中、しまうのは5月5日から梅雨に入る前の5月20日ころまで。
そしてどちらも晴れた日の大安にしておくといいでしょう。
こいのぼりの由来や意味とは?
こいのぼりは江戸時代から始まったと言われています。
当時は男の子が生まれたら玄関に馬印やのぼりを飾って
「災いを遠ざけてください」
「男の子が生まれてくれてありがとう」
という意味があったそうです。
最初は将軍家に男の子が生まれると、のぼりを飾っていました。
これがだんだんと、武家の間でも広まっていき、やがて庶民にも広がります。
この始まりを見ると男の子のものというイメージが強いのもうなずけます。
やがて町民にも広がりましたが馬印など庶民にはない…必死に考えてたどり着いたのが中国の故事の「鯉」です。
中国の黄河には急な滝があって、どんな魚でもこの滝を登ることが出来ませんでした。
この滝を登り切れば魚は龍になれると言われていました。
その滝を、鯉が登り切って龍になったという故事の話です。
この話を元に町民は鯉を紙に描いて飾るようになったと言われています。
そこに込められた願いは「鯉のように、強く成長してほしい」でした。これがこいのぼりの始まりです。
こいのぼりの派手な色は神様にいち早く気づいてもらって早く子供を守ってもらうためなのだとか。
こどもの日に飾るのはなぜ?
こどもの日の由来も中国です。
中国では月と日が重なるときは、邪気を払うことが出来るとされ5月5日に菖蒲や蓮でお祓いをしていたと言います。
しかしこのお祓い、女性の体を清めるための儀式だったそうです。
こどもの日のもとをたどれば、女性のための日だったのです。
それが日本にきて、鎌倉時代、男の人の存在が強かった時代に変化して今のイメージになったと考えられています。
そのこどもの日にこいのぼり(こいのぼりの元の馬印やのぼり)を飾ることになったのは
「こどもの日(端午の節句)は男の子の成長を祝うための日」ということから「強く成長してほしい、成長してくれてありがとう」という願いにあやかったためなのです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
江戸時代の頃からこいのぼりはあったのですね。
いつの時代も子供が生まれると、元気に育ってくれるように、いろいろなことをやってきたのですね。
「悪いものが寄ってきませんように、すくすくと成長しますように」という祈りを込めた行事。
今では大きなこいのぼりが各家庭に…というのは見なくなりましたが、
コンパクトサイズが店頭に増えてきているので、ベランダや玄関などで子供と一緒に込められた願いを教えながらこいのぼりを楽しんでください。
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