2月3日は節分、2月4日は立春です。
節分は鬼を豆で追い出して厄を払うイベントとして知られていますが、立春はカレンダーに書かれている言葉としてしか知らない人も多いのでないでしょうか。
立春に行えばいいこと、どんな縁起があるのか良い春を迎えられるよう予習しておきましょう。
立春には豆腐を食べると幸福を呼び込む「立春大吉豆腐」という風習があります。この後解説しますが、節分で恵方巻きを食べたら、次の日の立春では豆腐を食べるのが、運気を揚げるのにはいいようです。
それでは、まずは立春の意味について一緒にみていきましょう。
立春の意味
立春は節分(季節を分ける節目、二十四節気ある)の1つであり、最初の1つです。
春の初めの日、年が明ける日として昔は太陰太陽歴の新年にあたる日とされ、正月の扱いとなっていました。
そのために正月の挨拶に今でも「新春」や「迎春」という春を含んだものがあるのです。
節分は厳密には1日だけでなく次に節気までの期間を指していますが、あまり知られていません。
立春は始まりの日から雨水までの期間を指します。そして立春は寒さがピークの時で立春を超えると寒さが和らぐと言われています。
今では立春の意味も正月というよりも「春がそろそろ来るよ」「農耕を始める季節がきたよ」という意味合いの方がしっくりきますね。
ちなみに、節分は日にちが定まっていないことは知っていましたか?
全ての季節は地球と太陽の位置関係で日が決まります。
立春は太陽の位置が地球に対して315度角度の時にあたり、1985年~2020年は2月4日で変動なしと予想されていますが、過去には2月3日の節分と重なったり2月5日になったりと多少の前後がありました。
立春大吉豆腐とは?
白い豆腐には「邪気を追い払って霊力を溜める」という言い伝えがあります。
立春の前、今年は2月3日の節分ですがその日に豆腐をいただきます。
前の日に食べることでそれまでの罪や穢れなど悪いものを追い払います。
そして立春当日にも豆腐をいただきますが、これには悪いものがない、穢れのない体に幸福を呼び込む意味があります。
前日と当日にこのように豆腐を頂くことを「立春大吉豆腐」というのです。
食べ方としては邪気を払うために白い豆腐を食べるのですから、色がついている醤油ではなく藻塩をかけて食べます。
白いままというのが大事なようですね。
湯豆腐などで煮てから白い豆腐を味わうのもまだまだ寒い立春の日にはいいかもしれませんね。
立春大吉のお札の書き方と貼り方
目にしたこともあるかと思いますが、立春に各家庭や禅寺の門前に張り出されるお札。
その札は「立春大吉の札」といい厄除けの意味があり、禅寺の習慣から行われているものです。
立春の前日の節分に豆まきをして、これまでの厄を払ったら次の日に今年は厄が来ませんように、という願いをこめてお札を貼ります。意味としては大吉豆腐と一緒のようですね。
「立春大吉」という言葉は漢字が全て左右対称で裏面からもきちんと立春大吉と読むことができます。
例え鬼が家に入ってしまっても、裏からも立春大吉と読むことが出来るお札を見れば、鬼が「あれ、家に入ったつもりだけれどまだ入ってなかったのか?」と勘違いして家を出ていくそうです。面白いからくりですね。
ちなみにお札は購入や貰うというのは少し困難、禅寺の檀家にしか配らないところがほとんどのようで、一般では手に入りにくいです。
そこで提案するのは手づくりのお札。
手に入らないのであれば自分で作ってしまいましょう。
作り方は簡単、真っ白の紙を縦に細長く切ります。使用する紙は裏が透けるもの、和紙や半紙を使います。
墨で縦に「立春大吉」と書いたら自分の息を吹きかけて出来上がり。筆と墨が無ければ筆ペンでも大丈夫です。
札を貼る場所は玄関の右側、目線の位置かそれより少し上に札を傷つけないもので貼ります。
画鋲や釘はNG、輪っかにしたセロハンテープや両面テープ、糊やご飯を使います。
玄関以外に貼る場合は家の鬼門(北東)に貼ります。
一番重要なのは貼る時間。
正式な立春時間、2017年は2月3日の15時34分から2月4日の0時34分に貼り、地域によっては立春の早朝、立春から雨水の間などさまざまありますが、立春の日のうちに貼れば良いと思います。
お札は一年中飾ります。
まとめ
立春と聞くと冬が終わるのだな、春が来るのだなという気持ちになりますが、まだまだ風も冷たく土地によっては雪も降る寒い季節。
厄と一緒に寒さも追い出してしまいたいところです。
さて、今回説明してきましたが立春の由来、立春にすること、立春がどういうものか初めて知った人も多いのではないでしょうか?
節分から続けることで意味のあるもののようなので、今年は節分をやるならば立春の行事も一緒に行ってはどうでしょう。
きっと安心して良い1年を過ごすことが出来ますね。
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