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七夕と棚機つ女(たなばたつめ)の関係について解説!

七夕

七夕といえば、子どもの頃は願い事よりも、七夕の日の給食が楽しみで仕方なかった思い出があります。

七夕の日は給食に七夕ゼリーという、星形の果物が入った可愛らしいゼリーが出てきてそれが食べたかったんです。

今は給食が食べられないので夜空を見上げ、雲に星が隠れていたら「今日会えたのかな、あのふたりは」と勝手に織姫と彦星の恋模様を想像しています。

そんな七夕ですが、どんな由来があるのでしょうか?

子供の頃はよくやっていましたが、短冊に願い事を書くのなどうして何でしょうか?

 

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七夕の由来について

さて、七夕とはいつから始まったのでしょうか。

七夕の織姫と彦星のストーリーは知っていますが、調べてみると七夕いう行事はいくつもの起源が合わさって今の形になったようです。

日本では古来「棚機(たなばた)」という神事がありました。

「棚機(たなばた)」とは、秋の豊作を祈り、乙女が着物を織って供え、秋の豊作と人々のけがれをはらったと言われています。

また、着物を織る機械のことを「棚機(たなばた)」と呼んでいたそうです。

着物を織る女性を「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼ばれていて、選ばれた女性だけが着物を織ることができました。

選ばれた女性は部屋にこもって、着物を織ったそうです。

なんか鶴の恩返しで、絶対に開けないで下さい!と着物を織っていた話のようですね。

そして、着物のお供えを7月7日にするので、七夕(しちせき)と呼んでいたのが、

七夕(たなばた)と呼ばれるようになったのです。

7月7日にお供えするのは、米の苗が台風や水害に合わないで、立派な稲穂に育ってくれて秋の豊作を願ったからです。

 

そしてよく知られている織姫と彦星の伝説。

これは7月7日に天の川を挟んで、1年に1度だけめぐり合う日と中国から渡ってきた伝説でした。

簡単に解説します。

中国からの伝説の話ですが、7月7日ごろに輝きを増す星がありました。

その星はベガという繊維の星とアルタイルという農業の星です。

そして、この二つの星の間には、天の川と呼ばれる無数の星がありました。

この天の川を挟んで、二つの星がお互いを求めあっているという、ストーリーが出来上がったことから、織姫彦星伝説ができたようです。

当時の中国の方もロマンチックでしたね。

 

ちなみに雨の日の7月7日も2人は会えているそうです。

雨は会えたことの織姫のうれし涙なのだとか。

ロマンチックですね。

さらに中国の気功奠(きこうでん)という風習も合わさっています。

これは織姫のはたおりや、裁縫の腕にあやかって上達しますようにと、7月7日にお祈りをする行事です。

庭先で祭壇を作り針などをそなえて祈りを捧げます。

これら3つの事柄が合わさり、現在の七夕となって江戸時代には庶民にも広まり、定着するようになりました。

初めは芸事や書道、裁縫などが上達するよう7月7日に願い、それが徐々に短冊に願い事をかいて星に祈る祭事に変わっていったそうです。

なぜ短冊に願い事を書くのか?

織姫と彦星が出会える日になぜ願い事をするのか。

昔は不思議で仕方ありませんでした。

神様でもないのになぜ?と。

それは織姫と彦星が待ちに待った、再会という願いを叶える日にあやかり「2人のように願いが叶いますように」と願い事を書くようになったそうです。

笹の葉を使用するのは、笹や竹は冬でも青々と緑を保ち、まっすぐと育つため昔から不思議な力があると言われています。

そのため神聖な植物で神様が宿っていると考えられ、七夕に用いられるようになりました。

そして短冊にも意味があります。

昔は寺子屋で短冊に字を書くことで「字がうまくなりますように」という願いを込めて飾っていたそうです。

それが時代とともに、短冊に願いを書くことで「願いが叶いますように」という風習に変わっていったのだとか。

願い事の書き方は?

七夕が近づくと、スーパーやデパートなどでも短冊を飾った笹の葉を目にすることが多くあります。

これを読むのがなかなか楽しいですよね。

子どもの純粋な願いから、大人の切実な願いまで。

それらの多くが「~なれますように・~なりますように」と本当に祈りという文面です。

実は短冊の書き方は、これでは他力本願のためいけないそうです。

願いといえども神様は叶えてくれません。

夢や願いを叶えるのはいつも自分。

なので「~になる!・~する!」という形が正しい書き方です。

例えば、給料が上がりますように!ではなく

三ヶ月後に収入が二倍になりました。ありがとうございます。

と決定したように書くことです。

こう書くことで、収入が二倍になるにはどうすればいいのかを、自分で考えます。

そして、三ヶ月後に向かって行動することで、二倍になるのです。

何もしないで、二倍になることはありません。

短冊に書くのは、願い事というよりは決意ですかね。

決定で書くことで目標を明確にすることが出来、やる気を引き出しそれに向けて頑張れるようになるとだそうです。

でも、子供は願い事でもいいですかね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

七夕の伝説も、当時の中国はロマンチックでしたね。

こんなロマンチックな話が伝わってきて、今の時代にも残っているというのは、いつの時代でもロマンチックな話は好きなんですね。

大切に残していきたい風習です。

 

 

願い事といえども、他力本願は駄目。頑張るは自分。

七夕の短冊は習字がうまくなりますようにという祈りから、願いが叶いますようにという祈りに変わり、今は決意表明に変わったようです。

今年の短冊、皆さんならなんて書きますか?

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