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ケニアの選手はなぜマラソンが早いのか?どんなトレーニングをしているのか?

マラソン・ジョギング

黒人選手はマラソンや走る競技に強いですよね。

その強さの秘密を、科学的に証明しようと調べている学者さんが多数います。

もし、その強さの秘密を探れたら、きっと全世界のトレーニング方法が変わってさらに面白い展開を見られるかもしれませんね。

マラソンでは、ケニア人が圧倒的に早いですね。

2017年の東京マラソンでも、1位から6位までがケニア人でした。

日本人トップは8位の井上大仁選手がやっとでした。

なぜ、ケニア人はこんなにマラソンが早いのか?

その辺を調べたみました。

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ケニアの選手はなぜマラソンが早いのか?

ケニアの選手の足が速い理由は2つあると言います。

ひとつは「心肺機能が強い」ということ。

ケニアの選手と一重に言っても、ケニア国内の全ての人が速いわけではありません。

ケニアの中でも高原地方の、ナンディという集団から長距離のアスリートが、輩出されているようです。

高原地帯の空気が薄い環境が、高い心肺機能を作り出したと言われています。

ナンディの一帯では、昔も今も長い距離を移動する習慣があります。

昔は他の民族から家畜を奪うために長距離を移動し、家畜を奪うことに成功したら、奪い返されないように、早く走って移動する必要がありました。

今は家から遠い学校へと走って、移動する長距離の移動が当たり前にあります。

公共機関がないため彼らは1日に80分走り、16歳までに3000時間走るのだとか。

こうした長距離の習慣が強い体を作り、遺伝子として受け継がれてきたと考えられています。

もうひとつの理由は「膝から下が長い」ということです。

膝から下が長いのは長距離には有利と言われていますが、ケニア人が一番という訳ではありません。

それをフォローするのは筋肉の質、腱の長さ、骨格です。

筋肉は速筋・遅筋の繊維比率に影響し、腱の長さはスピードや瞬発力、柔軟性に影響します。

これらも昔からの習慣で鍛えられてきたのでしょう。

そして生活のために必死になっているということも、優秀なアスリートを輩出し続ける理由と考えられています。

ケニアでは失業率が高く、貧困層が大変多いです。

マラソンで勝てば賞金が入ります。

ケニアでは一生暮らしていける金額のこともあり、彼らはそれを目指して走っているのだと言います。

ちなみに、東京マラソンの優勝賞金は800万円です。

日本人でも欲しい金額ですよね。

ケニアの選手のトレーニング方法とは?

ケニアでは朝に走ってマッサージをして、トレーニングは午前中には大体終わり、たっぷり昼寝をしたら夕方にまた少しトレーニングをするというもの。

これだけ見るとなんだか緩い練習方法ですよね。

一応次のようなルールを設けてこのトレーニングを行うそうです。

①1週間に210~250km走る

②1日に2回トレーニングを行う

③ロングディスタンスを行う(30km×5回)

④ファルトレク(スピードプレイ)を行う

⑤インターバルトレーニングを行う(1km×12回)

練習場所はトラックとか整地された場所でなく、牧場や凸凹が激しい場所で行っています。

加えて空気が薄い場所がケニアの強靭な体を作っているのですね。

ケニアの選手の食事法とは?

ケニアの選手の食事もなかなか面白いものです。

肉はほとんど食べず、炭水化物を主体とする食事で、長距離を走ることが出来る体を作れると考えられています。

主に食べられているのはウガイというトウモロコシを潰したものです。

そして1日に何度も甘いミルクティーを飲むのだとか。

糖分を取り過ぎな気もしますが…(実際ランナーじゃない人がこの食生活をすると糖尿病になるそうです)。

最後に

ケニアの長距離選手について調べてみましたが、全てを解明されたわけではなくまだまだ研究の余地有りとされています。

同じ人間でありながら環境や歴史で身体の作りが変わる。

当たり前のことだけれど改めて考えると生き物って面白いものですね。

ケニアの選手の全員がマラソンが早いわけではないのですね。

当然優れた一部の選手だけが、結果を出しているわけです。

そこには、人の何倍もの努力があってこそでしょう。

マラソンで活躍できれば、一生食べていければ死に物狂いで努力は惜しまないでしょうね。

その辺は、日本人とはハングリーさが違うのかな。

でも、そろそろ日本人選手からオリンピックの金メダルが見て見たいですね。

東京オリンピックでのマラソンのメダルを期待しています。

ガンバレニッポン!

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