ついに2017年1月、アメリカの大統領が変わりましたね。
ドナルド・トランプアメリカ大統領の誕生です。毎日のようにマスコミが取り上げています。
遠い地の大統領なんて自分たちには関係ないと今までは思っていましたが、正直…現大統領には注目せざるを得ないくらい不安要素が…。
日本の総理大臣は一時期ころころと変わっていましたが、アメリカの大統領もよろしくなかったらすぐ次に行くことは出来るのでしょうか。
アメリカ大統領が辞任した時はどうなるのか?
アメリカ大統領には基本的に辞任はありません。大統領選挙はどんな状況であっても4年に1度と決まっていて、
なんらかの理由で大統領が退かなければいけない、大統領が突然亡くなってしまった、
そういう場合には副大統領が大統領に就任します。副大統領のマイク・ペンス氏が就任することになります。
辞任をさせる制度はありませんが大統領を辞めさせる制度はあります。
つまり彼は大統領に相応しくない、犯罪を起こした、そんな時に行われる制度です。下院が過半数の合意により訴追を行います。それに基づいて上院が弾刻裁判を行います。
大統領を辞めさせるにはこの弾刻裁判で出席議員の3分の2以上の同意が必要です。過去にまだこの弾刻裁判で辞任に追い込まれた大統領はいません。しかし、追い込まれそうになった大統領は2人、過去に存在しています。
過去に辞任した大統領はいるのか?
過去にたったひとり、辞任した大統領がいます。
第37代大統領リチャード・ニクソンです。
彼はウォーターゲート事件(大統領の権限を使用して司法妨害を行ったのではと、ニクソンに疑いが向けられました)が発端となって1974年8月9日に辞任しました。就任から約5年での辞任です。
この辞任は弾刻裁判を避けるための政治的判断だったと言われています。辞任しなければ必ず弾刻裁判で罷免を言い渡されていたでしょう。もちろんリチャード・ニクソンが大統領を退いた後は副大統領が大統領に昇格しています。
アメリカ大統領が任期を終えるとどうなる?
アメリカの大統領の任期は4年、最大で2期まで務めることが出来ます。
どれだけ人気でも、次の候補に良い人がいなくても3期務めることはできません。期間をおいてもう一度…というのも基本的には無理です。
さて、大統領を終えた人たちは何をしているのか。
これを行わなければいけないというのはありません。大統領を終えた後は、大体の人は本を出版して稼ぐそうです。
その他にも講演会や、次世代の指導者の育成などの活動をする人が多いようです。オバマ元大統領もまずは休暇、その後は本を出版する予定なのだとか。
国からは年間約20万ドルの年金が支給、医療保険も補償されます。また公務を行う時には出張費、個人事務所も提供されるそうです。
その他にも退任後10年公費で護衛をつけることが出来るのだとか。大統領を終えた後でも敬意を払う、それがアメリカの形のようです。
さすがに、アメリカ大統領を終えた後は手厚い補償ですね。それだけ、アメリカ大統領という仕事は大変なことなのでしょうね。
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最後に
つまり、現大統領ドナルド・トランプが犯罪を起こさない限り、余りに目に余る政治を行わない限り、彼は4年の任期を全うするということですね。
異例の辞任…という展開はおそらくないでしょうから、少し動向を戦々恐々としながらもチェックし続けなければいけないようですね。
どうか、もう少し、落ち着いて、もう少し、冷静に、アメリカだけでなく他国と上手く政治を回してくれるよう願うばかりです。
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