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行司の装束の値段はどの位?格が上がると草履や短刀で豪華になる!

相撲

行司の華やかな衣装って結構目につきますよね。横綱を見事にさばいている行司ってかっこよく感じます。

あの衣装は値段はどれぐらいなのかについて、ちょっと調べてみましたので、お付き合い下さい。相撲ファンなら行司にも興味が湧いてくると思いますが、行司の衣装も格によって変わってくるんです。

さらに、履き物も変わるんですね。これがあるから、早く出世したいでしょうね。力士だけでなく、行司も出世したいです。

能力があれば、先輩を追い抜かして早く出世して、立行司になれるかもしれないので、みんな頑張っているようです。

それでは、相撲の行司の衣装について見ていきたいと思います。

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相撲の行司の衣装について

相撲の行司の衣装のことを「行司装束(ぎょうじしょうぞく)」と言います。ほとんどの方はテレビで相撲中継をみる時は、中入り後の後半戦を見ますよね。だいたい三役以上ですね。そうすると、行司って華やかな衣装をきているイメージがありますね。

このような行司装束になったのは、両国国技館ができた次の年の明治43(1910)年5月の夏場所からです。それまでは、袴姿で侍烏帽子という姿だったようです。

また、行司の着ている衣装を「直垂(ひたたれ)」と言います。現代では、この衣装を着るのは、行司と歌舞伎や狂言の役者や神社の祭礼時の奉仕者などです。

行司の装束は『審判規則』第一条で「行司が審判に際しては、規定の装束(直垂、烏帽子)を着用し、軍配を使用する。」と決まっています。

 

行司の格式によって、衣装や履物や持ち物が変わってきます。

格式

 

房色

持ち物

立行司

木村庄之助

総紫

足袋、草履、印籠、短刀

式守伊之助

紫白

足袋、草履、印籠、短刀

三役格

式守勘太夫

足袋、草履、印籠

木村玉治郎

足袋、草履、印籠

木村容堂

足袋、草履、印籠

幕内格

 

紅白

足袋

十両格

 

青白

足袋

幕下格

 

黒か青

素足

三段目格

 

黒か青

素足

序二段格

 

黒か青

素足

序の口格

 

黒か青

素足


幕内格と十両格の行司は足袋は履きますが、草履がありません。
草履は土俵に上がる前に脱ぎます。そして、土俵の上では足袋で軍配をさばきます。幕下以下の行司は素足ですから、まだいいかもしれませんね。

別名「はだし行司」とも言われています。冬は寒そうですね。

テレビの相撲中継を見ていて、草履を履いていたら、三役格以上の木村容堂以上の行司だとわかりますね。行司なので、キムタクのように略さない方がいいでしょう。(笑)

 

行司の衣装のデザインも様々なものがありますが、このデザインや色は特に決まりはなく、行司の格に関係なく着ることができます。

二十九代木村庄之助(本名・櫻井春芳)さんの本:Amazon

 

菊綴(きくとじ)

菊綴とは、まあるい菊のような飾りで、胸のあたりや背中の真ん中の上の方についていたり、そでにもついています。これは、格によって色が変わります。

  • 立行司:紫
  • 三役格:朱
  • 幕内:紅白
  • 十両:青白
  • 幕下:青
  • 三段目:青
  • 序二段:黒
  • 序の口:黒

 

 

立行司になると、短刀をさしています。これは、もし差し違いをしたら腹をきる覚悟でさしているようです。その辺について書いた記事がありますので、もし良かったらご覧下さい。

➡︎行司が差し違えた!その時の処分を徹底的に調べてみた!

 

 

 

行司の衣装の生地にも格によって違いがあります。

十両以上の行司は、夏は麻生地で薄手のもの、冬は絹の生地で厚手のものです。それ以下の行司は一年中木綿の衣装です。

生地でも行司格によって違ってくるんですね。当然値段も変わってきます。衣装一式のおおよその予想の値段ですが、以下のようになっているようです。あくまでも予想ですので、ご了承ください。

 

  • 幕下以下:約30万円
  • 十両から幕内:約80万円
  • 三役:約100万円
  • 立行司:約120万円

 

行司の衣装も結構かかるようですが、場所ごとに衣装代が支給されています。支給額も変わってきます。以下のような金額になります

  • 立行司:50,000円
  • 三役行司:40,000円
  • 幕内行司:30,000円
  • 十枚目(十両)行司:25,000円
  • 幕下以下行司:20,000円

どれぐらいの頻度で、衣装を購入するのかはわからないのですが、立行司の5万円はクリーニング代ですかね。何着かは持っているんでしょうからね。

現在の立行司の式守伊之助(本名は野内 五雄)は、白鵬と同じ宮城野部屋なので、白鵬から行司装束をプレゼントされているようです。

その他にも、後援会や力士から衣装をプレゼントされることは多いようですね。その時は、デザインはプレゼントする方が選ぶようです。

 

補足情報

行司装束はネットで販売しているのかと調べて見ましたら、こんなのが見つかりました。衣装だけで、71500円します。本物ではないようですがそれなりにしますね。頭にかぶる烏帽子は、25300円です。

行司装束の通販:株式会社民族工芸

行司のかぶっている烏帽子(えぼし)について

行司がかぶっているのは烏帽子と言います。烏帽子とは平安時代から、主に男性がかぶるもので、公家や仕える人たちのかぶりものでした。鎌倉時代以降は庶民にも広まったようで、烏帽子を取られることが屈辱的で争いに発展することもありました。

烏帽子の形は行司の格式によっての違いはありません。しかし、あごひもの色は格式によって変わってきます。

  • 立行司:紫
  • 三役格:朱
  • 幕内:赤
  • 十両:青
  • 幕下以下:黒または青

本来の烏帽子は、立烏帽子と言って、まっすぐに立っているものでした。

これは、公家のなどのお偉いさんがかぶるもので、仕えるものたちは、それを折って低くしてかぶっていました。折烏帽子と呼ばれています。

 

行司の烏帽子も前の方が折ってありますが、これは侍烏帽子と呼ばれる折り方です。そのほかにも風折りや引立烏帽子や萎烏帽子(もみえぼし)などがあります。

立烏帽子は今でも神社の神主さんなどがかぶっていますね。まっすぐに立っている烏帽子です。

 

ちなみに、サザンオールスターズの歌で「チャコの海岸物語」の中にえぼし岩が出てきますね。神奈川県茅ヶ崎の海岸にあります。正式名称を「姥島(うばしま)」と言います。

まさに、烏帽子の形をした岩ですね。

 

関連情報

行司のもっている軍配について、まとめた記事がありますので、参考にしてみて下さい。

➡︎行司の軍配の秘密に迫る!文字の謎から細かな雑学までを大網羅!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。行司の衣装について見てきましたが、格式によって華やかさや生地までも違ってくるのですね。

また、草履を履いたり足袋でさばいたり、一番下の格では裸足だったのは知らなかったです。幕下以下の取り組みはほとんど見たことがなかったので、たまには見てみようと思いました。行司を見るために。

衣装代も正式なものは結構値段がするもんですね。しっかりした生地で特注のものでしょうから、当然だと思います。

やはり、行司の最高格の立行司は、行司の憧れでしょうから、華やかな衣装でかっこよく見えないと、憧れませんからね。

今後は、相撲を見るときは、行司の衣装にも注目して見ていきたいですね。

烏帽子についても見てきましたが、今では行司か神主さんぐらいですかね、被っているのは。ネットで売っているのかと調べて見たら、楽天で売ってましたが、どんな理由で購入するのかがちょっと興味が湧きました。

 

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